東都リーグ日大のエースでプロ注目の・市川祐投手が、12球団の球団幹部やスカウトが視察する中で、96球で9回5安打完封で勝利しマダックスを達成した。
「ピッチングがうまい」
国学院大戦に先発した市川祐投手は、持ち前のテンポの良い投球で球速は140キロ台中盤だが、カットボールなどの変化球を織り交ぜて次々とバッターを料理していく。試合終盤もテンポは変わらず、9回を投げて5安打5奪三振無四球で完封、わずか96球でマダックスを達成した。
好調だった。「落ち球にカットボールをどのコースにも投げることができた」と話し、思い通りの投球だったと話した。対戦した国学院大の鳥山監督も「捉えどころが難しい。あの手、この手で交わされながら、チャンスらしいチャンスをもらえなかった」と話した。
この日は12球団のスカウトが視察し、東洋大の153キロ右腕・島田舜也投手、青山学院大の152キロ右腕・中西聖輝投手、亜細亜大の150キロ右腕・齊藤汰直投手といった各大学のエースと共に、この市川投手も視察をした。
埼玉西武・秋元球団副本部長:「ピッチングがうまい。変化球を使いながら、コントロールがいい。右打者のインコースにもしっかり投げられる」
北海道日本ハム・栗山CBO:「緩急や出し入れを使う投手はこれから特長が出てくる。すごく興味深い投手」
と話し、投球の内容から将来性までを高く評価した。
市川投手は最速は152キロだが、基本的にはコントロールとハイテンポの投球が特徴の投手で、2023年の日大2年時には、国学院大・武内夏暉投手、中央大・西舘勇陽投手、青学大・下村海翔と常広羽也斗投手、東洋大・細野晴希投手、亜細亜大・草加勝投手といったドラフト1位指名された各大学の4年生エースがいる中で4勝を挙げる投球を見せている。
日大の片岡監督は巨人に進んだ赤星投手と比較し、、2人ともコントロールの不安はない。どんどん打たせていける投手、というところは重なる。ただ、現時点で言えば、勝ち星も含め、市川の方がいいですよ」と評価する。
そしてまだ隠し持っているものがある。高校時代には新型コロナでなかなか投げられない状況だったが、高校最後の東京ドームの登板で、150キロの速球を見せるなど圧倒的な投球を見せた。本気で球速を出そうと思えば、150キロ級の球を投げられる投手だろう。
今年は4年生となり、再び各大学のエース達と東都ナンバーワン投手の座を争う。相手に取っては非常に嫌な投手であることは間違いなく、これはプロ野球でもそういう存在になってくるだろう。市川投手もドラフト上位候補として、2位でどこかに指名されるのではないかと思う。

この日は開幕とあって、12球団のスカウトが視察。西武の秋元球団副本部長は「ピッチングがうまい。変化球を使いながら、コントロールがいい。右打者のインコースにもしっかり投げられる」と評価。

150キロ超えの直球が全盛の現代野球。技巧派右腕の好投に視察に訪れた日本ハム・栗山CBOは「緩急や出し入れを使う投手はこれから特長が出てくる。すごく興味深い投手」と語った。

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