東海地区大学野球の岐阜県学生リーグでは、プロ注目の右腕・岐阜協立大学の相良雅斗投手(4年・豊田大谷)が、中京学院大学との試合に先発したが、4イニングを9安打5失点と悔しい結果に終わった。しかし、この試合にも中日などプロ6球団のスカウトが視察に訪れており、相良投手の素質に注目している。
6球団スカウト視察も悔しい降板「実力不足」と反省
相良雅斗投手は、この日の投球を終え、「変化球のストライクが入らず、持ち味の緩急を使えなかった。実力不足です」と悔しさを滲ませた。序盤から中京学院大学打線に打ち込まて4イニングで9安打、5失点という内容での降板となった。プロのスカウトが視察する中でのこの結果に肩を落とした。
脚の違和感とフォームの乱れ?それでも光る147キロの出力
相良投手は、3月30日のリーグ初戦で右足をつり、フォームにやや乱れが見られたという。この日も万全の状態ではなかった可能性がある中でも、最速147キロを計測するなど「出力」は健在だった。
この試合を視察した阪神の岡本スカウトは、「出力はしっかり出ていた。これからも見ていきたい選手」と話し、この日の結果だけで評価を決めず、今後も継続して相良投手を追いかける方針を示した。他にも中日など他球団スカウトも同様に、相良投手の潜在能力や今後の成長に期待を寄せる。
次の登板が大事
愛知県の豊田大谷高校出身の相良投手は、高校時代からその能力が注目されており、大学でさらにその才能を伸ばしてきた。184cmの長身から152キロの速球を投げるようになり、今年の大学生右腕のドラフト候補として評価されている。
ただし、大学としては野球で名門というわけではなく、リーグでも東京六大学などに比べると、プロと比較して十分な評価は難しい所はある。その中で、この日の中京学院大といった強豪を相手にどんな投球をするかは注目されていた。
今回の悔しい登板を糧に、課題を克服し、再び力強い投球を見せることができるか。プロへの道を切り拓くために、まずは岐阜での代表を勝ち取り、東海地区選手権に出場して全国への道をつなげたい所だ。相良投手の今後の巻き返しに注目が集まる。
相良雅斗投手 プロフィール
- 氏名: 相良 雅斗(さがら まさと)
- 所属: 岐阜協立大学 4年
- ポジション: 投手
- 経歴: 豊田大谷高等学校
- 投打: 右投右打
- 最速: 152キロ
- 特徴: プロ注目の本格派右腕。最速140キロ台後半のストレートと変化球を操る。今回は悔しい登板も、スカウトからは将来性を期待されている。

コメント