東京六大学野球春季リーグ戦、明治大は慶応大との3回戦に8-1で大勝し、2勝1分けで勝ち点を2に伸ばし首位に立った。今秋ドラフト上位候補に挙がる明治大の「3番・捕手」、小島大河選手(4年・東海大相模高校)が、今季初となるホームランを含む猛打で打線を牽引し、扇の要としてもチームを支えた。
開幕5戦目の待望一発!今季1号3ラン含む3安打猛打賞でチームを勝利に導く
打てる捕手としてプロが注目する明治大の主砲・小島大河選手だが、今季は打率1割台と開幕から出遅れていた。しかしこの日の慶応大戦は、5回二死一、二塁の場面で、リードを6点に広げる今季1号となる3ランホームランを放った。「打った瞬間にいったと思った。感覚的には悪い印象はなかったので、どうとらえるか、ボールをちょっと上から見るようにしたのが良かった」と話し、「強くスイングすることだけ意識して打席に入って、チームに貢献する一打が打てた」と、待望の一発に笑顔を見せた。このホームランを含む3安打3打点と大活躍し、チームの勝利に大きく貢献。復調の兆しを見せた。
昨夏大学日本代表4番、巨人スカウトも太鼓判を押す「打てる捕手」
小島選手は、大学屈指の「強打の捕手」として知られている。昨夏には侍ジャパン大学代表で4番を務め、その経験が「凄く自信になった」と話す。捕手として守備の要でありながら、打撃でもチームの中心を担える能力はプロからも高く評価されており、視察した巨人ジャイアンツの円谷英俊スカウトは、「打てる捕手は貴重。数字はついてくる」と話し、プロでも打撃の数字はついてくると評価した。
高校や大学で強打の捕手として注目され、プロ入りする捕手は多いが、プロ入り後には捕手としての取り組むべきことが多くなり、アマチュア野球時に評判通り、打てる捕手として活躍する選手はあまり多くない。小島選手にはプロに入ってからも今のような一発が打てて、チームのクリンナップを打てる捕手になれるかどうか、というのがプロのスカウトが評価していくポイントとなる。
扇の要としてもチームを牽引!OB宗山選手に続きプロの世界へ
小島選手はもちろん、打撃での貢献だけでなく、捕手としてもチームを支えている。この試合では、中1日での先発となったエース毛利海大投手(4年・福岡大大濠高校)を好リード。7回12奪三振無失点の好投を導く見事な女房役を務めた。リードについて「疲れているのは分かっていたので、その中で少ない球数で投げていくかを考えていました。毛利が、真っすぐも変化球もコントロールよく投げてくれた」と、投手を気遣いながら最善のリードを心がけた。
この勝利で明治大は引き分けを挟む4連勝となり首位に浮上。そして15年連続でドラフト指名選手を輩出している明治大では、東北楽天の宗山塁選手のようにドラフト1位で指名され、1年目から即戦力として活躍する選手もいる。小島選手も「少しでも上の順位で行けるようにしたい」と話し、「高い順位を狙えるようなプレーをしたい」と意気込みを見せた。
いよいよ、打てる捕手の本領を発揮してきた小島選手、打撃の勢いを止めることなく秋まで駆け抜けたい。
小島大河選手 プロフィール
- 氏名: 小島 大河(こじま たいが)
- 所属: 明治大学 4年
- 経歴: 東海大相模高校 – 明治大(昨夏大学日本代表4番)
- 投打: 右投右打
- 特徴: ドラフト上位候補の強打の捕手。昨夏大学日本代表で4番を務めた実績。恵まれた打撃力に加え、捕手としてのリードも評価が高い。


コメント