東都大学野球春季リーグで1部リーグ昇格のシーズンだった東洋大が、日本大学との3回戦で打線が爆発し、16-0という大勝で勝ち点を2として1部残留を決めた。今秋ドラフト候補に挙がる3番打者、花田旭選手(4年)が3ランホームランを含む猛打賞で、チームの残留決定に大きく貢献した。
ドラフト候補の花田旭選手が3ラン
前日は、1部リーグでリーグ通算17勝と実績を積んでいた日本大学のエース・市川祐投手の前に無得点と沈黙していた東洋大学打線だったが、この日は20安打16得点と大爆発を見せた。今秋ドラフト候補の花田旭選手が3番打者として出場し、6回に左中間へ大きな3ランホームランを放つなど、3安打3打点と猛打賞の活躍で、チームの大勝に貢献した。これにより東洋大学は勝ち点を2とし、東都大学野球1部リーグ残留を決めた。自身の打撃について、花田選手は「落ち着いてボールを見ることができた」と話した。
井上大監督は、1部残留を決めたことに安堵しつつも、視線は既に最終カードの中央大学戦に向け、「最後の中央戦で勝ち点3を取って終わりたい」と話す。有終の美を飾るべく、最終カードでの勝ち点奪取を目指す意向を示した。一方、大敗を喫した日本大学の片岡昭吾監督は、「全員が諦めていない。食らいついていきます」と語り、最下位回避へ向け最後まで諦めない姿勢を見せた。
明暗、残留争い
東洋大学は、この日本大学戦での勝利により1部残留を決めた。今秋ドラフト候補として注目される花田旭選手にとって、この日の3ランホームランを含む猛打賞は、プロへの大きなアピールとなり、秋も神宮球場でプレーできる事は大きい。秋にこの神宮球場でプロ入りに向けたアーチをかけたい。
一方、日本大は最終カードは優勝争いをしている亜細亜大が相手となる。青山学院大とのカードで勝点を落としたものの、それまで7連勝と首位を走っており、ドラフト上位候補の齊藤汰直投手が待っている。市川投手が齊藤投手との投げ合いを制するかどうかが注目される。勝点1で並ぶ国学院大も、最終週は優勝を争う青山学院大が相手で、ともに優勝をかけた戦いと残留をかけた必死の戦いになりそうだ。
花田旭選手 プロフィール
- 氏名: 花田 旭(はなだ あさひ)
- 所属: 東洋大学 4年
- 経歴: 大阪桐蔭- 東洋大学
- ポジション:外野手
- 投打: 右投右打
- 特徴: 今秋ドラフト候補の主砲。東都大学野球1部リーグでプレー。日本大学戦で3ランホームランを含む3安打3打点と打線爆発の立役者となり、チームの1部残留に貢献した。

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