関西学生野球春季リーグは26日、わかさスタジアム京都で第7節3回戦などが行われ、近畿大学が関西大学を6-1で下し、勝ち点を4に伸ばして立命館大学と勝率で並び首位タイを守った。この結果、優勝争いはこの2校に絞られた。この試合では、プロ注目の勝田成二塁手(4年・関大北陽)と阪上翔也外野手(4年・神戸国際大付)が攻守にわたり活躍。NPB4球団のスカウトが視察する中で勝利に大きく貢献する活躍を見せた。近畿大学は27日の関西学院大学との3回戦に勝利すれば、2023年春以来4季ぶり50度目(旧リーグ含む)の優勝が決まる。
プロ注目・勝田成選手、攻守で牽引!リーグ最多安打記録更新も視野
近畿大学の2番打者としてチームを牽引する勝田成選手が、この日も攻守で存在感を見せた。4回先頭の打席では、左前に運んだ打球がイレギュラーバウンドとなる幸運な三塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。これで今春リーグ戦24安打とし、1962年春に関西大学の稲見晴久氏が記録したシーズン歴代最多安打26本まであと2本に迫った。守備でも二塁手として3度の併殺を完成させるなど、持ち前の安定した守備を披露した。
試合後、勝田選手は「疲れがたまって自分の打撃はできなくても、一本一本を積み重ねて勝利につなげたいと思っていました」と語り、「記録よりもチームのために塁に出る。全員野球で勝利をつかみ取る。明日は全員野球で絶対に優勝をつかみたいと思います」と、目前に迫った優勝へ向けて力強く宣言した。
「佐藤輝2世」阪上翔也選手、先制打含む2安打2打点!楽天など3球団スカウトにアピール
近畿大学のOBで阪神の佐藤輝明選手が在学時に背負った背番号「8」を受け継ぐ阪上翔也選手も、勝負強い打撃でチームを勝利に導いた。両チーム無得点で迎えた4回無死一、三塁のチャンスで打席に立つと、初球の高めのカーブを強振。打球は右翼フェンスを直撃する先制の2点適時三塁打となった。「入るかなと思ったんですけど力が足りなかったです」と笑顔を見せた阪上選手は、この日2安打2打点と活躍。今季はここまで打率.429(49打数21安打)と好調をキープしている。
プロ入りを希望している阪上選手のプレーには、この日視察に訪れた楽天を含むNPB4球団のスカウトが視察をしており、大の阪神ファンでもある阪上選手は、偉大な先輩の逸話を聞きながら、「全部出し切って優勝して終えたい」と話し、まずはリーグ制覇という目標に向かって全力を注ぐ。
堅実な守備と安打を放つ技術のある勝田選手、パワーとともに俊足・強肩など高い身体能力を見せる阪上選手、ともにプロ入りへの想いを持っており、まずは大学野球選手権でそのプレーを見せたい所、今日の試合はその想いが届くか注目される。
勝田成選手 プロフィール
- 氏名:勝田 成(かつだ なる)
- 生年月日:2003年6月21日
- 出身地:大阪市
- 経歴:都島タイガース(2歳~) – 大淀ボーイズ(中学) – 関大北陽高校 – 近畿大学(4年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:163cm・72kg
- ポジション:二塁手
- 主な特徴や実績:関西学生野球リーグで二塁手としてベストナイン4度受賞。3年夏には大学日本代表に選出。今春リーグ戦では24安打を放ち、シーズン歴代最多安打記録(26本)に迫る。堅実な守備も光る。50メートル走6秒2、遠投110メートル。
阪上翔也選手 プロフィール
- 氏名:阪上 翔也(さかがみ しょうや)
- 所属:近畿大学(4年)
- 出身高校:神戸国際大付高校
- ポジション:外野手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:近畿大学で阪神・佐藤輝明内野手がつけていた背番号「8」を継承。2025年春季リーグ関大戦で先制2点適時三塁打を放つなど2安打2打点の活躍。今季打率.429(5月26日時点)。プロ入り希望。楽天などNPB3球団が視察。




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