侍ジャパン大学代表が昨夏都市対抗王者に23安打14得点圧勝、立石正広選手&伊藤樹投手がチームの柱

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7月8日に開幕する第45回日米大学野球選手権大会に出場する侍ジャパン大学日本代表が2日、神奈川県平塚市で初の練習試合を行い、昨夏の都市対抗野球を制した社会人野球の名門・三菱重工Eastに14-2で圧勝した。投打の軸に指名された創価大・立石正広内野手(4年)が3安打を放てば、早稲田大・伊藤樹投手(4年)も4回無失点と好投。23安打14得点と打線が爆発し、本番へ向けて順調な仕上がりを見せた。

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打の軸・立石正広選手、高橋由伸氏の指導効果で3安打

打順やポジションでの起用が注目された侍ジャパン大学代表は、
1 三 松下歩叶(法政大)
2 中 榊原七斗(明治大3年)
3 一 小田康一郎(青山学院大)
4 左 立石正広(創価大)
5 D 小島大河(明治大)
6 捕 渡部海 (青山学院大3年)
7 右 秋山俊(中京大)
8 二 繁永晟(中央大)
9 遊 大塚瑠晏(東海大)

というスタメンとなった。注目は外野手に回った立石選手、1番に入った松下選手、2番センターで起用された榊原選手という所だが、二塁手に繁永選手や勝田成選手などがおり、松下選手も起用するとなると、肩も足もある立石選手が外野に回ることになる。また、打撃の良い小島選手がDHとなり、3年の渡部選手がマスクをかぶるのもうなづける。

この打順が威力を見せる。初回に松下選手が四球で出塁すると、榊原選手がヒットでつなぎ、4番・立石選手がレフト前ヒット、松下選手が一気に先制のホームを踏んだ。5番・小島選手がタイムリーで続き、7番の秋山俊選手が3ランホームランで一気に5点を挙げた。2回には小田康一郎選手が2ランホームランを放つと、試合後半では選手が次々と入れ替わる中で7回に山形球道選手(立教大)が3ランを放つなど、社会人王者を圧倒した。

4番としてフル出場した立石正広選手は6打数3安打と打線を牽引した。「ストライクゾーンに来た球は全部振ろうというくらい、積極的にいけたのが良かった」と納得の表情を見せた。この日の試合前には元巨人の高橋由伸氏からマンツーマン指導を受け、「バットが出てこないことが多い」という課題について話すと、下半身の動きを抑え「手を先に出す」という練習を教わり、「ボールがゆっくりに見えて、すごい良い感触」と即座に手応えを実感、その成果をすぐに結果に繋げた。立石選手は、「自分もそういう世界に入って戦いたい」と話し、プロの世界の奥深さについて話していた。

投の柱・伊藤樹投手が4回無失点の快投、元女房役との対決も制す

投手陣の柱として期待される早稲田大の伊藤樹投手も、その実力を遺憾なく発揮した。先発マウンドに上がると、4回を投げ2安打3奪三振、無四死球で無失点と抜群の安定感を見せた。「まずはほっとした。代表が全員集まって初めての試合で、始まりからコケるわけにはいかなかったので、いい始まりができたなと思います」と、エースの役割を果たした。

この日は、昨年まで早稲田大でバッテリーを組んでいた三菱重工Eastの印出太一捕手が「4番・一塁」で出場しており、昨年のリーグ連覇を支えた元女房役との対決は、中飛、中飛で2打数ノーヒットに抑えて伊藤投手に軍配が上がった。「やっぱりいいバッターですし、たくさん受けてもらって成長させてもらった方なので、何とか抑えられて良かったなと思います」と、先輩への感謝を口にした。

5回からは明治大の毛利海大投手が登板し3回2失点だったが、8回から登板した来年のドラフト1位候補・鈴木泰成投手は、タイブレーク練習となった延長10回も無失点に抑えた。

試合後、大学日本代表の堀井哲也監督は「バッティングは水物。日によって変わると思う。むしろピッチャー中心に、ディフェンスの方を考えていきたい」と話した。日米大学野球でもかなりの接戦となると見られ、リリーフ陣の役割が大きくなる。鈴木投手と佐藤幻瑛投手の投球が勝敗の鍵となりそうだ。

また、視察した侍ジャパンの井端弘和監督も「非常にレベルの高い選手が集まっている。昨年より一回り成長した。こういう年代の選手たちが国際大会を経験することは、将来への大きな強みになる」と話した。

立石正広選手 プロフィール

  • 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
  • 所属:創価大学(4年)
  • 出身高校:高川学園高校
  • ポジション:内野手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:大学日本代表の「打の軸」として期待される今秋ドラフト1位候補。三菱重工Eastとの練習試合では3安打を記録。元巨人・高橋由伸氏から直接指導を受ける。

伊藤樹投手 プロフィール

  • 氏名:伊藤 樹(いとう たつき)
  • 所属:早稲田大学(4年)
  • 出身高校:仙台育英高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:大学日本代表の「投の軸」として期待されるプロ注目右腕。三菱重工Eastとの練習試合で先発し4回無失点と好投。2年連続で大学日本代表に選出。

秋山俊選手 プロフィール

  • 氏名:秋山 俊(あきやま しゅん)
  • 所属:中京大学(4年)
  • 出身高校:仙台育英高校
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投左打
  • 主な特徴や実績:大学日本代表の1番打者。三菱重工Eastとの練習試合でライト場外へ先制3ランを放つ。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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