明治神宮大会の出場権を懸けた関西地区大学選手権が1日に開幕し、関西六大学リーグ王者の京都産業大学が立命館大学に3-1で勝利した。今秋ドラフト候補に挙げられながら指名漏れを経験したエース右腕・田村剛平投手(4年=報徳学園)が先発し、6回4安打1失点と粘投。チームを2014年以来11年ぶりの神宮出場へあと2勝と迫る勝利に導いた。
序盤の苦しみ乗り越え、粘りの6回1失点
悔しさを晴らすマウンドで、エースが粘りを見せた。先発した田村剛平投手は、初回から制球に苦しみ、3回までに4つの四死球を与える苦しい立ち上がり。それでも、「要所で粘りのピッチングができた」と振り返るように、大崩れせずに試合を作る。2回に1点を失ったものの、その後は立ち直り、6回を4安打1失点にまとめ、リリーフ陣にマウンドを託した。
指名漏れも「実力不足」、大阪ガスで2年後のリベンジ誓う
最速153キロ右腕として、今秋は13季ぶりのリーグ優勝に貢献し、MVPとベストナインも獲得。満を持して10月23日のドラフト会議を待ったが、名前が呼ばれることはなかった。「このレベルでは行けないんだと。実力不足だった」。
一度は気落ちしたが、同じく指名漏れとなったチームメイトの由上慶投手(4年)と「見返してやろう」と誓い合い、すぐに前を向いた。卒業後は社会人野球の強豪・大阪ガスに進むことが決まっている。「自信を付けてレベルアップして、機会があれば、2年後に行けるように」。2027年のドラフト会議でのリベンジを誓い、まずはエースとしてチームを11年ぶりの神宮の舞台へ導く。
田村 剛平 プロフィール
- 氏名:田村 剛平(たむら ごうへい)
- 所属:京都産業大学 4年
- 出身:報徳学園高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。最速153キロ。今秋の関西六大学リーグでMVP、ベストナインを獲得し、13季ぶりの優勝に貢献。ドラフト指名漏れを経験し、卒業後は大阪ガスへ進む予定。

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