東都大学野球1部・2部入れ替え戦は11日に2回戦が行われ、2部1位の立正大学が1部6位の駒澤大学に5-3で逆転勝ち。2連勝で、2021年春以来10季(5年)ぶりとなる悲願の1部復帰を決めた。今秋ドラフトで巨人から育成2位指名を受けた林燦(きら)投手(4年=広陵)が、8回のピンチを4球で断ち切る好リリーフ。これが大学最後の登板となり、逆転劇を呼び込む勝利投手として有終の美を飾った。
8回2死一、三塁のピンチを4球で火消し
前日の1回戦で3回2/3を無失点に抑える好救援を見せていた林燦投手。この日も勝負どころでの登板となった。2-3と1点ビハインドの8回2死一、三塁。一打追加されれば絶望的となる場面でマウンドに上がると、「なんとかこのバッターを抑えてベンチに帰ることを考えていた」と、直球で中飛に。わずか4球で最大のピンチを切り抜けた。
エースの気迫の投球が流れを呼び、直後の9回表に打線が爆発。2死満塁から相手の失策などで3点を奪い、土壇場で逆転に成功した。その裏を後続の投手が締め、林投手が大学最後の登板を勝利投手で飾った。
元中日・金剛監督は涙「“帝京魂”です」
就任4年目で悲願の1部昇格を果たした元中日投手の金剛弘樹監督は、「涙が出ちゃった。日々の積み重ねで土台づくりをしてきて、ここまでたどり着いた。ホッとしてうれしい」と喜びを噛み締めた。
金剛監督の出身である帝京高校が9日に秋季東京大会を制し、15年ぶりとなる甲子園出場を当確にしたことにも触れ、「流れはまだ続いてます。帝京魂です」と、神宮での吉報続きに笑顔を見せた。
有終の美を飾った林投手は、「ここまで来られたのは監督や周りの選手たちのおかげ。感謝をもってやっていきたい」と笑顔。1部に昇格する後輩たちへ「厳しくなると思うけど、楽しんでやってもらいたい」とエールを送り、プロの世界へ進む。
林 燦 プロフィール
- 氏名:林 燦(はやし きら)
- 所属:立正大学 4年
- 出身:広陵高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・86kg(記事外情報)
- 主な特徴や実績:2025年育成ドラフト2位(巨人)。最速152キロ。1部・2部入れ替え戦の第1戦で3回2/3無失点、第2戦では8回のピンチを4球で抑え勝利投手となり、チームの10季ぶり1部昇格に貢献した。

httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/12/kiji/20251112s00001089033000c.html
httpss://www.nikkansports.com/baseball/news/202511110001450.html
httpss://www.nikkansports.com/baseball/news/202511110001275.html
httpss://www.chunichi.co.jp/article/1162205





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