第56回明治神宮野球大会は16日に準々決勝が行われ、大会連覇を目指す青山学院大学(東都)が佛教大学(関西第1)に2-1で競り勝った。今秋ドラフトで中日から1位指名されたエース・中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が、投げては3安打1失点11奪三振の完投、打っては自ら先制適時打を放つ大車輪の活躍。来秋ドラフト候補の渡部海捕手(3年=智弁和歌山)も攻守でエースを支え、4強進出を決めた。
中日ドラ1・中西、投打で躍動「勝ててホッと」
東都リーグ6連覇の立役者が、全国の舞台でも貫禄の投球を見せた。中西聖輝投手は、この日「フォークがよくなかった」と軸となる球種を欠きながらも、110キロ台のカーブを効果的に使うクレバーな投球術で佛教大学打線に的を絞らせない。9回に1点を失ったものの、123球の熱投で3安打11奪三振、1失点完投勝利を収めた。
バットでもエースが輝いた。リーグ戦ではDH制のため打席に立たないが、この日は「9番・投手」で出場すると、0-0の4回2死三塁から投手強襲の先制適時内野安打。「芯に当たってくれと思いながら振った」という一打で、大学初打点も記録した。投打の活躍に「勝ててホッとしました。自分のいいところが悪いなりに出せた」と、安堵の表情を見せた。
来秋ドラフト候補・渡部が好守でアシスト
エースの快投を支えたのは、智弁和歌山高校時代からバッテリーを組む3年生女房役・渡部海捕手だ。来秋のドラフト候補として注目される捕手は、2回に盗塁を刺してエースを助けると、7回2死三塁のピンチでは一塁ベンチに突っ込みながらファウルフライを好捕。「中西さんから『点をやらないぞ』という球の力を感じた」と、気迫の守備でエースに応えた。打っても1回に左前打を放つなど、攻守で存在感を見せた。
中日スカウトも絶賛「さすがのゲームメーク能力」
ネット裏で視察した中日の岡野スカウトも、「さすがのゲームメーク能力。直球、変化球ともに制球良くしっかりと投げられている」と、ドラ1右腕の修正能力を絶賛した。
対戦相手となった佛教大学の赤木晴哉投手(広島5位)も、「一球一球が意図して投げているように見えた。野球IQの高さを感じた」と、プロ入り前に刺激を受けた様子だった。
史上6校目の大会連覇へあと2勝。中西投手は「一日でも長く、最後は笑って終われるように。このチームに負けは似合いません」と力強く宣言した。
中西 聖輝 プロフィール
- 氏名:中西 聖輝(なかにし まさき)
- 所属:青山学院大学 4年
- 出身:智弁和歌山高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(中日)。最速152キロ。神宮大会初戦で3安打1失点11奪三振の完投勝利。打っても大学初打点となる先制適時打を放った。
渡部 海 プロフィール
- 氏名:渡部 海(わたべ かい)
- 所属:青山学院大学 3年
- 出身:智弁和歌山高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。中西投手とは高校時代からのバッテリー。盗塁阻止やファインプレーなど好守でエースの完投勝利をアシストした。
httpss://www.nikkansports.com/baseball/news/202511160001944.html
httpss://www.sanspo.com/article/20251116-BWCSFWEAAFPHLFTJ33VWESP6CU/
httpss://www.chunichi.co.jp/article/1165179
httpss://hochi.news/articles/20251116-OHT1T51196.html
httpss://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202511160000048.html





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