花咲徳栄・関口明大投手がノーヒットノーラン、浦和学院・小島和哉投手は8回までノーヒットノーランも降板

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 高校野球埼玉大会は、センバツに出場した2強が順調に勝ち上がっている。

 2年生で最速147km/hを記録しドラフト候補だったが、センバツで8失点した花咲徳栄・関口明大投手が完全復活を見せている。この日は大宮西戦で先発すると、4つの四死球を与えたものの内野ゴロ5つ、内野飛球5つ、外野飛球8つ、そして9奪三振を奪い、ノーヒットノーランを達成した。ストレートの最速は142km/hだった。

 先日も1安打完封勝利を挙げており18イニングでヒットを1本しか許していない。センバツでは力で抑え込もうとしてが通用せずに挫折を味わったが、そこから力みの無いフォームへと生まれ変わり、変化球でかわす投球を身に付けた。コントロールできるようになったシンカーが決まると、ストレートでも三振を奪えるようになり、ピッチングという形になった。

 夏の甲子園は県は1つしか出場できない。王者・浦和学院に勝って甲子園で生まれ変わった姿を見せたい。若月健矢捕手とともにプロも注目を続けている。

 浦和学院は春日部高校との試合でエースの2年生・小島和哉投手が先発すると、こちらも8回までノーヒットノーランピッチングを見せた。しかしチームの為と森監督が交代を指示し、幻のノーヒットノーランとなった。

 センバツ大会では抜群のチームワークを見せ、監督と選手の厚い信頼感も見せた。こういう采配ができるものチームの信頼感によるものだろう。こういうチームはやっぱり強い。

花咲徳栄 関口ノーヒッター!頼もし「通過点」  - スポーツニッポン:2013/7/21

 最後は直球で決めた。9回2死一塁。関口は最後の打者を遊ゴロに仕留めると、うつむきながら右腕を突き上げた。だが、すぐに腕を下ろし、表情を引き締めて整列した。  「うれしさはあったけど、こんなところで終わりじゃないと思った。個人の結果よりも優勝したい。ここは通過点です」

 直球主体の投球でストライクを先行させ、球を低めに集めた。「5回が終わってから打たれてないと気付いた」。9回のマウンドに上がる前に岩井隆監督から「1本打たれたら交代だぞ」と声を掛けられたが「チームが勝てばいい」と最後まで力みのないフォームで投げ抜いた。許した走者は初回、6回、9回の四球と7回の死球の4人だけ。9三振を奪った。

 今春センバツは、県岐阜商との初戦で力でねじ伏せようとする投球が通じず、8回8失点で敗戦。指揮官から「勝てる投手になれ」と言われ、右腕の力みを抜き、左肩の開きを抑える「脱力投法」を目指してフォーム改造に取り組んだ。理想とする日本ハム・大谷の投球映像をパソコンで繰り返し見て、参考にしながら毎日投げ込んだ。

 ここに来てようやく新しいフォームが固まりつつある。「制球が良くなり切れのある球が投げられるようになった」。桐光学園の松井は青葉緑東シニア時代のチームメート。今春の関東大会初戦で投げ合った時は、延長12回の末に敗れたが、関口は「甲子園でもう一度投げ合って勝ちたい」と雪辱に燃えている。

  「五回を終わって、打たれていないなと意識した。うれしい気持ちはあるけど、こんなところで終わっていられないという気持ち。個人のことより、チームの優勝が一番で、これは通過点です」  前回16日の西武学園文理との3回戦で1安打で完封。その登板中に右手人さし指の腹がめくれて流血した。その後の治療はクリームを塗る程度で、この日の投球にも影響なし。直球の最速は142キロ。スライダー、カーブ、フォークをまじえて9三振を奪った。

 5月19日の春の関東大会2回戦で、青葉緑東シニアでのチームメート、松井裕樹を擁する桐光学園に延長十二回サヨナラ負けした。フォームも心も「剛から柔へ」と変えた。右腕の力みを取り除き、欠点だった左肩の開きを抑える意識で投げるようにして、この夏、快投の連続につなげた。

 「勝てるピッチングをするのが自分の役目。松井ともう一度戦いたいですから」。松井との再戦を目指すためにも、記録を忘れて埼玉ナンバーワンの座を狙う。

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