元阪神スカウトの菊地敏幸氏のセンバツ出場選手評価と阪神のドラフト戦略

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 デイリースポーツでは元阪神の名スカウト、菊地敏幸氏のセンバツ出場選手の評価を行っている。

注目の選手は?

 最初の名前が挙がったのは、やはり佐野日大の田嶋大樹投手と智弁学園の岡本和真選手だった。田嶋投手については、しなやかな腕の振りと、強い腕の振りを併せ持つ選手は数が少なく、大学の候補を含めてもトップクラスと評価している。また岡本和真選手について、コンパクトなスイングでフォロースルーを大きく取れる、教えてもできない事で天性のものと評価をしている。

 また続いて評価されたのが、日本文理の飯塚悟史投手と豊川の田中空良投手で、二人ともリリースポイントがしっかりしていてバラツキが無く、プロでも直せない投手がいる中でなかなかできないこと、としている。田中投手もフォームの安定感については、いろいろな人が高い評価をしており、今後もっと成長すると見られる。将来性を見越してドラフト会議で指名する球団も出てくるかもしれません。

 さらに菊地氏はスケール感を持った打者として横浜高校の高濱祐仁選手を、さらに浅間大基選手は抜群のバットコントロールがあると評価しています。

 

阪神は

 また昨年まで25年間にわたり阪神のスカウトを勤めた菊地氏、この時期の選手の見方について、チーム状況を見て「今年はこういうポジションの選手が望まれるだろう」と頭に描いて選手を見ていくらしい。菊地氏が思う今年の阪神は、捕手はベテラン3人に新人の梅野隆太郎選手が加わり優先度が低くなると話し、梅野隆太郎投手や人的補償で鶴岡捕手を獲得した事で、長年の課題だった捕手の補強はひとまず一息というようだ。

 その中で投手は何人いても良く、優先度は常に高い。そして内野手、外野手については、外野は伊藤隼太選手や横田慎太郎選手をドラフト上位で獲得しており、内野は北條史也選手などを獲得したものの未知数な選手が多いとし、内野手の優先度の方が上になりそうだとか。したがって優先順位は投手、内野手、外野手、捕手の順番となる。

 阪神としては自前の4番候補の育成も課題としており、智弁学園・岡本和真選手にも惹かれるところだが、直近の課題として投手陣が藤浪晋太郎投手の加入はあったものの、外国人に頼っているところもありやや手薄といえる。やはり秋は即戦力の大学生か、済美の安楽智大投手、そして大学候補クラスと評価する佐野日大・田嶋大樹投手などがドラフト1位最有力となりそうだ。

 

元阪神、菊地スカウト観戦記 - デイリースポーツ紙面:2014/3/31

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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