東京六大学は早慶戦が行われる。早稲田大はここまで5勝、防御率1.23で共にリーグ1位の有原航平投手が先発する。対する慶応大も2年生で150km/hを投げる加藤拓也投手が防御率1.23で有原投手に並んでおり、早慶戦3カードでリーグ1位が決定する。
エース有原航平、万全
エースで今年のドラフト候補の超目玉・有原航平投手はここまで5勝、そして優勝のかかった早慶戦に向けて万全の態勢を整えた。早稲田大・岡村監督も「完封してくれたら一番いい」と完封を口にした。
今シーズンはエースとなった年だった。これまでは156km/hの速球を投げてもヒットを許し、好投をしたかと思えば打ち込まれる場面も見られたが、今季は150km/h前後の球を常に投げ、相手に隙を与えるという事がなく、5勝0敗を挙げている。
慶応が迎え撃つ
そんな大エースを慶応が迎え打つ。3年生で3番を打つ谷田成吾選手はここまで3本塁打を放ち、高校時代に70本以上のホームランを放った実力を見せ始めた。高橋由伸選手のようなライトスタンドへのホームランを放ち本格化している。
また4番の横尾俊建選手もまだ粗さがあるものの打率.361でリーグ6位の成績。高校時代からチームの中心を打ってきた選手が貫禄を見せ始めた。
そして投手では2年生で150km/hを記録している加藤拓也投手。ここまで3勝0敗、防御率は1.23で有原投手とともにリーグ1位タイとなっている。2戦目の先発が多かったが果たして今日は先発があるか、そして有原投手を倒し防御率のタイトルを獲得するのか注目される。
“花の早慶戦”で勝ってこそ、ワセダのエースだ。岡村監督は、有原への期待感を隠さなかった。「慶大は打線の調子がいいから。2点に抑えてくれればとは思うが、完封してくれたら一番いい」。今季5勝無敗の絶対エースでたたいて、一気に4季ぶりのVに王手をかける。
待ち望んでいた大舞台での優勝争い。慶大応援席の前売り券は完売するなど盛り上がりを見せる中、谷田は「勝った方が優勝という特別な試合はなかなか経験できない。凄く楽しみ」と、気持ちを高ぶらせた。
11年春以来、6季ぶりの優勝へ、大きな壁となるのが早大のエース・有原だ。今季はここまで5勝無敗。昨秋には1安打零敗を喫した。谷田は「これまで打っていない。今のところ手も足も出ていない感じ」と言いながらも最速156キロを誇る右腕対策として、高速マシンを打ち込んできた。「準備は万端。(運気は)たまっていると思う」と自信を見せた。
コメント