甲子園登場49校のドラフト候補総括、ドラフト1位候補は3人

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 夏の高校野球甲子園大会は49代表全てが出場した。出場したドラフト候補について、各紙の総括も踏まえてまとめてみる。

投手

 まずはスポーツ報知に掲載されている今大会の投手の球速ランキングは以下の通り。

球速
(km/h)
投手 学年 学校名
147 石川直也 3 山形中央
146 岩下大輝 3 星稜
145 吉田凌 2 東海大相模
森田駿哉 3 富山商
小川良憲 2 近江
佐野皓大 3 大分
144 持田隆宏 3 開星
岸潤一郎 3 明徳義塾
吉田嵩 3 海星
143 相馬和輝 3 角館
松本裕樹 3 盛岡大付
青島凌也 3 東海大相模
大井友登 3 東邦
柳悠聖 3 日南学園
山城大智 3 沖縄尚学

 球速では山形中央の石川直也投手が147km/hを記録、次は星稜の岩下投手の146km/hとなった。ただし両投手とも制球に不安を残すなど、ドラフト上位に入るのは難しい状況と言える。

 ドラフト上位候補に挙げられるのは、3年生ならば富山商の森田駿哉投手、盛岡大付の松本裕樹投手、東海大相模の青島凌也投手の3人と言えるが、森田投手、青島投手は大学進学が濃厚となっている。松本投手には中日・中田スカウト部長が「状況に応じて打者を翻弄できる」と話し、巨人の山下スカウト部長も「制球力と変化球で東海大相模を抑えた。普通の高校生ではない」と評価する。

 ドラフト中位から下位候補では石川直也投手、佐野皓大投手、岸潤一郎投手、山城大智投手が挙げられる。その中でも佐野投手に巨人の山下スカウト部長は「評価を上げた。ボール自体は非常に力がある。」と評価、また石川投手にも「角度ある投球が魅力」と話す。また岸投手、山城投手は進学の可能性もありこれからもマークを続けるという。

 

野手

 智弁学園・岡本和真選手は今大会は不発に終わったものの、打球や雰囲気はやはりNO1、外角球の対応は課題としてプロで取り組むとして、素質はドラフト1位で間違いない。

 そしてもう一人ドラフト上位候補に入るのが、九州国際大付の清水優心捕手、横浜DeNAの吉田スカウト部長も「バットの出方がいい。体が大きいのも魅力」と今大会で活躍する事は出来なかったが評価は高い。巨人の山下スカウト部長も「昔の城島を思い出す」と評価している。

 その他の野手では九州国際大付の古澤勝吾選手の評価が高く、山下スカウト部長や他のスカウトも守備力の高さなどを評価している。また、内野手では近江の植田海選手、智弁学園・吉岡郁哉選手、外野手では二松学舎大付の秦匠太朗選手、健大高崎・脇本直人選手、龍谷大平安・徳本健太朗選手、開星・持田隆宏選手の名前が挙がっている。

 2年生では作新学院の朝山広憲選手に広島の苑田スカウトが「スイングは一番速い」と評価をしている。

 

全体

 全体的にみると、今大会でドラフト1位候補に挙げられるのは、智弁学園・岡本和真選手、盛岡大付・松本裕樹投手、九州国際大付・清水優心捕手の3人と言える。巨人・山下部長も「3人はドラフト上位12人の中に入ってくる」と話す。

 しかしこの3人が甲子園で力を発揮できなかった、または出来ない状況となっており、大会全体としてはややおとなしい印象になってしまった。

 甲子園に出場できなかった済美・安楽智大投手、前橋育英・高橋光成投手、横浜・浅間大基選手を越すような活躍はみられず、ドラフト会議ではこの3人が中心となりそうだ。

 本サイトのドラフト番付は決勝戦終了後に発表します。お楽しみに!

巨人・山下スカウト部長、初戦49校総括 -スポーツ報知紙面- 2014/8/18

 

スカウト地獄耳 -デイリースポーツ- 2014/8/18

 「状況に応じて打者をほんろうできる」盛岡大付・松本、「体の大きさ魅力、バットの出方がいい」九州国際大付・清水、など各球団のスカウトが評価した選手を紹介しています。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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