明治大・高山俊選手が大学3年で100安打、来年のドラフトの目玉

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 明治大の高山俊選手が3年生にしてリーグ通算100安打を達成した。東京六大学で3年生で100安打を達成したのは初めて。リーグ記録(高田繁・明大)の127安打も射程圏内に入れ、来年のドラフトの目玉として注目される事になりそうだ。

今年度は38安打

 明大・高山俊選手の今季までの打撃成績は以下の通り。1年春にいきなり20安打、打率.417(リーグ2位)でデビューすると2年時はスランプとなったものの、3年生となった今年は、春19安打、秋19安打と安定してヒットを打ち続けた。

 昨年は三振を怖がっていたようだが、今年は思い切りの良いスイングで三振も増えたものの、秋は3本塁打と外野手の頭を越す打球も多い。

シーズン 試合 打席 打数 安打 打率 打点 四死球 三振
2012春 13 51 48 20 .417 4 1 0 8 2 3
2012秋 14 64 60 16 .267 3 1 1 6 4 16
2013春 14 57 54 13 .241 0 2 1 5 3 5
2013秋 12 50 44 13 .295 6 1 0 5 4 6
2014春 14 63 56 19 .339 4 0 1 8 7 9
2014秋 14 65 53 19 .358 3 1 3 6 12 10
3年まで通算 81 350 315 100 .317 20 6 6 38 32 49

 

リーグ記録は127安打

 リーグ記録は同じ明治大の高田繁氏(現横浜DeNAのGM)が1964年から1967年までの4年間で記録した127安打で、今年のペースで打てれば達成は十分可能だ。しかし来年はドラフトイヤーでもあり、周囲がリーグ記録更新に騒がしくなるため、今年のようにヒットを打つのは難しいかもしれない。

 高田氏は3年時までに97安打を放っており、4年時に30安打を記録して記録を達成している。まずはどこまで迫れるかに注目したい。

 

広島スカウト部長が注目、高田GMも

 この高山選手には当然プロのスカウトもマークをしており、来年のドラフトの目玉になるのは確実とみられる。この日も広島の苑田スカウト部長が視察に訪れ、「ボールに対して最短距離でバットが出ている。そのあたりのセンスは大学では1番で将。身体能力も高い」と評価した。

 高山俊選手は日大三時代も1番やクリーンナップを打ち、畔上翔選手(法大)、横尾俊建選手(慶大)等と共にプロ注目選手となっていた。中学時代には陸上部で200mで県大会4位になるなど俊足もある他、高校時には夏の甲子園決勝で3ランホームランを放つなど高校通算32本塁打の長打力もある。

 広島は今年のドラフト会議で野間峻祥選手を1位指名、大学生外野手を2年連続で獲るというのはなさそうで、おそらくこの日は明治大で広陵高校出身の上原健太投手を見ていたものとみられる。上原投手も190cmの左腕として来年の目玉候補の一人。

 またリーグ記録を持つのは高田繁GMも「記録だけを狙ってやっているわけではないと思うけど、あれだけ打ち続けるのは大変な事。実力が無いと無理。体格もいいしパンチ力もある。来年が楽しみ」と話した。GMとしてチーム作りをしている高田氏だけに、来年の動向も注目される。

 26日の2回戦で1安打し99安打目。前日27日の3回戦は無安打に終わったが、この日、5回の第3打席で左前安打を放ち100本に到達した。

 100安打以上はリーグ30人目となるが、3年時での到達は史上初めて。

 年間33本ペースで量産。来秋ドラフト候補にも挙がる逸材は「目標は127本。100は通過点。チームに貢献しながら積み重ねていきたい」と先輩・高田繁(現DeNAゼネラルマネジャー)が持つ最多安打の更新を狙う。重圧は乗り越えた。あとは2季ぶりの優勝の瞬間を待つだけだ。

 日大三時代から注目を集め、11年夏の甲子園で全国制覇を達成。当時のエースは早大に進んだ吉永健太朗だ。チームメートの畔上翔は法大、横尾俊建は慶大に進学し、今はライバルとして神宮で戦う。「彼らが励みになった」という高山も、1年春からリーグ戦出場。中学時代に陸上部で200メートル千葉県4位を記録した俊足に加え、打撃にはパワーも兼ね備える。視察した広島・苑田スカウト統括部長が「構えが柔らかく、バットが最短距離で出る」と高評価するまでに成長を遂げた。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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