横浜DeNAが新人選手の入団発表、選手の評価と戦力アップ分析

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横浜DeNAが2017年のドラフト会議で指名した10選手の入団発表を行った。選手の紹介とチーム戦力のアップ度を予想してみる。

横浜DeNA2017年入団選手一覧

順位 選手名 位置 出身 身長体重 投打 契約金 年俸 背番号
1 東克樹 立命館大 170cm76kg 左左 10000 1500 11
2 神里和毅 日本生命 178cm81kg 右左 7500 1200 8
3 阪口皓亮 北海高 186cm77kg 右左 5000 600 12
4 齋藤俊介 JX-ENEOS 176cm83kg 右右 5000 950 24
5 櫻井周斗 日大三 178cm80kg 左左 3000 550 41
6 寺田光輝 BC石川 175cm73kg 右右 2500 600 54
7 宮本秀明 パナソニック 178cm81kg 右左 3000 750 00
8 楠本泰史 東北福祉大 180cm77kg 右左 2500 700 37
9 山本祐大 BC滋賀 180cm77kg 右右 1700 500 50
育1 中川虎大 箕島 180cm78kg 右右 300 360 104

新人選手の特徴

ドラフト1位 東克樹投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆☆

侍ジャパンのエース、リーグ戦2度のノーヒットノーラン。150キロ前後の速球とキレの良い変化球で空振りを奪える投手。課題はコントロールでリーグ戦では真ん中付近に真っすぐを投げても抑えられたがプロではやはり低めのコントロールが必要。ただしDeNAの場合は石田、今永、濱口と年の近い先輩左腕からアドバイスが期待でき、東投手も大きなプラスとなりそうだ。

ドラフト2位 神里和毅選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆

筒香、梶谷、桑原の固定されている外野陣の一角に食い込めるか、センターの守備と足、打撃で桑原選手を上回らなければならない。それでも今年、桑原選手が不調の時もあり、そういう場面で起用されそう。そのチャンスを一気にモノにするくらいの爆発力を期待したい。

ドラフト3位 阪口皓亮投手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

甲子園で衝撃的なピッチングを見せた投手、140キロ後半の速球にバランスの良いフォーム、そしてフィールディングの動きも良く素質の高い選手。しかし地方大会でもなかなか勝てず、甲子園でも長いイニングを安定して投げられたわけではない。一から投球を作り上げていきたい。

ドラフト4位 齋藤俊介投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

140キロ後半の力のある速球と大学時代から得意のスライダーで空振りを奪える。中継ぎとしてやや不安定だったところを埋めるために獲得されており、その登板機会は1年目から十分得られそう。そして1年目から50試合くらいの登板も期待できる。

ドラフト5位 櫻井周斗選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

U18で5番を打つ素晴らしい打撃もあるが、投手一本で勝負をする。清宮選手を5奪三振に斬って取ったスライダーがどのくらいプロに通用するか、そしてそれを生かすストレートの強さやフォームなどを磨いてゆきたい。しっかりした考え方を持った選手で成長が期待できる。

ドラフト6位 寺田光輝投手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆

サイドからの速球は146キロまで記録するようになり、変化球のコントロールもある。齋藤投手同様に中継ぎの役割を1年目から任されそうで、投げる機会は与えられそう。優勝に向けた戦力として1年目が勝負となる。

ドラフト7位 宮本秀明選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆

秀岳館から社会人入りして3年目でプロ入り、高校時代は遊撃手の守備に定評があった。社会人2年目の今年も外野手で出場したり打撃では成績を残していないが、抜群の肩と足があり内外野をこなすユーティリティー性、そしてまだ21歳という若さでこれから成長を期待したい。

ドラフト8位 楠本泰史選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆

大学代表の4番を務め、東北福祉大でも早くから打線の中心だった選手だった。しかし総合的に高い評価だったものの、飛び抜けた特長をアピールできなかったり、左打ちの外野手という事もあってかここまで残っていた選手。内野もできる選手なので一つ一つにレベルアップを見せて結果を残してゆきたい。

ドラフト9位 山本祐大選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆

京都翔英からBC滋賀に入団し1年目でプロ入り、19歳の若い捕手。打撃はまだまだ力強さが必要だが、リーグ屈指の強肩と言われる肩でアピールをしてゆきたい。

育成ドラフト1位 中川虎大投手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

150キロの速球を投げる素質を持つ投手で、スプリットやスライダーで空振りも奪える。ただし公式戦では結果が残せておらず、まさに育成していく選手だろう。

チーム全体の戦力アップ 1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

「優勝のピースとなる選手」の獲得をした今年のドラフト、先発のもう1枚、そしてリリーフ陣の層の厚さの強化で、東投手と齋藤投手、寺田投手が1年目から期待されるし、代打やレギュラーの選択肢を増やすため、神里選手も桑原選手を脅かすことができれば成功といえる。

その分、3年目を考えるやや物足りなさもあったが、阪口投手、櫻井投手という左右の投手や、宮本選手、山本選手はまだ若い選手で内野、捕手というポジションでチャンスはあるし、楠本選手も力のある選手。

レギュラーポジションが埋まっていっている状態のチームで、そのレギュラー陣をどこまで追い上げられるかがポイントとなる。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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