東都2部でプレーする国士舘大の高部瑛斗選手、4年間で通算113安打まで記録を伸ばしており、大学野球初の140安打を目指す。プロからの評価も高く、ドラフト会議での指名が予想される。
プロのスカウトも評価
高部瑛斗選手は国士舘大で1年生の春からレギュラーで出場し、1年秋に22安打で打率.386を記録。その後は20安打越えはないものの打率は高く、無理にヒット数を稼いでいるわけではない。1番バッターとして四球を選んだり犠打でチーム打撃をしっかりとしている。
シーズン | 打率 | 安打数 | 四死球 | 備考 |
1年春 | .222 | 4 | 4 | |
1年秋 | .386 | 22 | 3 | |
2年春 | .310 | 13 | 4 | |
2年秋 | .327 | 18 | 3 | |
3年春 | .386 | 17 | 14 | |
3年秋 | .288 | 17 | 4 | |
4年春 | .341 | 14 | 9 | 3カード終了時点 |
それでもリーグ通算113安打を記録している。目標はまずは東都1部通算記録の133安打(中央大・藤浪行雄氏)、そして「誰も到達したことがない140本を目指したい」と話す。東都2部とはいえ、東京六大学や他のリーグのようにやや力の落ちるチームがあるわけではなく、日大、青学大、専修大、東農大、拓殖大と強豪がそろっている。
この高部選手にはプロも大勢が視察に訪れており、日本ハムの大渕スカウト部長は「ずっと3割を打っている。ほんとうの力がないとできないこと」と話すと、阪神の畑山統括スカウトも「バットが振れるのがいい。プレースタイルは辰己に似ている」と、昨年のドラフト1位・辰己選手と比較した。
当てに行く打撃をせず、外野手としてスピードもある選手。大学生野手でトップクラスの評価で秋のドラフト会議を迎えるのは間違いなさそうで、130安打以上を打ってくれば上位指名も固くなりそうだ。
進路をプロ一本に絞る高部選手には病室で白血病の治療を続ける弟がいる。その弟にプレーをする姿を見せるため、東海大甲府3年時に甲子園に出場をした。東都2部ではプレーする姿は映像では見せられないが、「自分にはもう何もしてやれない。野球をしてプロになることだけが、弟にしてやれること」と話している。テレビやニュースで連日、プレーが放送されるような選手になりたい。
2019年度-大学生外野手のドラフト候補リスト
2019年度-東都大学リーグのドラフト候補リスト
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