2020年注目のドラフト候補~大学生投手4月号~

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2020年の注目の大学生投手の4月時点でのドラフト指名予想をしてみます。1月の予想と比べると、新型コロナウイルスの影響により公式戦や練習試合は減っていますが、3月までの練習試合などで動きがありました。

大学生投手のドラフト上位候補

氏名 学校 投打 身体/体重 評価
伊藤大海 苫小牧駒大 右左 176/80
宇田川優希 仙台大 右右 184/95 A
小郷賢人 東海大 右右 180/80
山崎伊織 東海大 右右 181/71
早川隆久 早稲田大 左左 179/72 A
木澤尚文 慶応大 右右 182/78 A
佐藤宏樹 慶応大 左左 180/80
村上頌樹 東洋大 右左 174/75 A
森博人 日本体育大 右右 175/79 B+

1月に挙げた8人のうち、早稲田大の早川隆久投手も桐蔭横浜大とのオープン戦で4回8奪三振パーフェクト、ただし巨人2軍には5回4失点と、まだ課題が残っている印象も受ける。それでも9球団のスカウトが視察し、「ドラフト上位は間違いない」と評価をされ、東京ヤクルトがスカウト会議で上位候補に加えるなど、評価は変わることは無い所まで既に来ている。苫小牧駒大の伊藤投手は、まだアピールする機会が無いままだが、こちらも評価が大きく変わることはもうないだろう。

慶応大の木澤尚文投手はオープン戦で9球団14人が視察し、ドラフト1位の可能性を示唆するコメントも得られ、順調と判断された。慶応大ではドラフト1位候補左腕の佐藤宏樹投手が富士大戦、東海大戦で登板し5球団が視察、巨人が「1年間追いかけていく」と話すが上位候補という言葉は持ち越しとなった。長谷部銀次投手が成長を見せ、日体大戦で148キロの速球を軸に2回パーフェクト、今年はリリーフとしてかなり活躍を見せそうで、DeNAスカウトも高く評価した。

仙台大の宇田川優希投手を上位候補に入れた。神奈川大とのオープン戦で149キロを記録すると、慶応大とのオープン戦でも148キロの速球で5回7奪三振の好投を見せ、視察した7球団スカウトも「上位の可能性も」と評価した。

東洋大・村上頌樹投手は大学がオープン戦を最初から自粛したことで更新される情報はなかったものの、東京ヤクルトがスカウト会議で上位指名候補として名前を挙げた。既に実績十分の投手で、リーグ戦が始まれば、間違いなく結果を残す投手だろう。日体大・森博人投手は巨人3軍との試合で内容は良くなかったものの6球団が視察し、「上位候補に入ってくる」と評価された。まだ実績が多くないため、リーグ戦での投球がポイントとなる投手だと思う。

逆に故障からの復活が期待される小郷賢人投手は、オープン戦の出場メンバーにも入っており、投げられる状態にはなっていると思うが、試合での登板は見られなかった。また、順調にいけばドラフト1位指名間違いなしだった山崎伊織投手が、肘の故障がやや重そうな感じ、秋に投げるために手術をせずに治療をするが、スカウトにはやや不安も見られそうだ。

その他、ドラフトで指名されそうな大学生投手

氏名 学校 投打 身体/体重 評価
中村亮太 東農大北海道 右右 185/75 B+
河村説人 星槎道都大 右右 192/85 B+
大道温貴 八戸学院大 右右 178/75 B+
山野太一 東北福祉大 左左 170/70 B+
赤上優人 東北公益文科大 右右 173/70 A
高瀬翔悟 中央学院大 右右 184/80 B
今西拓弥 早稲田大 左左 200/90 B+
入江大生 明治大 右右 186/80 B+
高田孝一 法政大 右右 183/88 B+
鈴木昭汰 法政大 左左 176/77 B;
石川達也 法政大 左左 178/72 B
小谷野楽夕 日本大 右右 180/63 B
平内龍太 亜細亜大 右右 186/90 A
内間拓馬 亜細亜大 右右 180/84 B+
多田裕作 拓殖大 右右 177/84 B
重川恵詩 東京国際大 右右 184/85 B+
藤村哲之 横浜商大 左左 180/82 B+
有村大誠 立命館大 右右 185/88 B+
吉川貴大 大阪商業大 右右 182/82 B
武次春哉 関西国際大 左左 165/70 B+
中内亮太 東亜大 右右 183/89 B+
益田武尚 北九州市立大 右右 175/80 B+
大曲錬 福岡大準硬式 右右 178/67 B+

横浜商大の藤村哲之投手にも5球団のスカウトが視察に集まり、巨人は「可能性はある」と上位指名の可能性を口にした。八戸学院大の大道温貴投手は紅白戦で立ち上がりに6失点をしたものの、2回以降は5回まで11奪三振を奪う投球を見せた。最速も150キロの大台に乗り、春が楽しみな投手で、上位候補に近い投手。

明治大・入江大生投手は1月中に故障をして出遅れ、本調子の投球は見せられなかったが、7球団が視察をしている。早稲田大の200cm左腕・今西拓弥投手にも5球団のスカウトが視察しポテンシャルを評価されている。亜細亜大の150キロ右腕・内間拓馬投手も、日本ハムスカウトが「ひと冬を超えて安定感が出てきた。」と評価し、成長を見せた。

新たにリストに加わった投手も少なくない。大商大の吉川貴大投手はオリックス2軍を完封し、阪神2軍にも好投を見せ、複数球団のスカウトがチェックをした。最速149キロの速球を投げるが、高校時より力に頼るのではなく幅広い投球が持ち味の投手。東京国際大・重川恵詩投手も巨人、東京ヤクルトが視察をしている。

拓大の多田裕作投手も3球団が視察する前で147キロを見せ、投球内容を評価された。中央学院大の高瀬翔悟投手も184cmから148キロを投げ、ヤクルトが視察をした。そして福岡大の準硬式・大曲錬投手に7球団が視察し、「上位候補にもなりえる」というコメントが出ている。東亜大の中内亮太投手はここまでに全国で唯一行われた春季リーグ戦の試合で148キロの速球を投げ3球団が視察をしている。

武次投手は阪神2軍との試合で4回4安打5四球4失点とアピールならず、リーグ戦の投球が鍵となる。

指名順位予想

最後の2019年のドラフト候補と比較して、指名順位を予想してみる。

順位 2019年 2020年
1~2位 森下暢仁 明治大
吉田大喜 日本体育大
橋本侑樹 大阪商業大
坂本裕哉 立命館大
伊藤大海 苫小牧駒大(1位予想)
早川隆久 早稲田大(1位予想)
山崎伊織 東海大(1位予想)
佐藤宏樹 慶応大(2位予想)
小郷賢人 東海大(2位予想)
木澤尚文 慶応大(2位予想)
村上頌樹 東洋大(2位予想)
宇田川優希 仙台大(2位予想)
森博人 日本体育大(2位予想)
3~4位 津森宥紀 東北福祉大
伊勢大夢 明治大
津留崎大成 慶応大
村西良太 近畿大
杉山晃基 創価大
大西広樹 大阪商業大
大道温貴 八戸学院大
中村亮太 東農大北海道
山野太一 東北福祉大
赤上優人 東北公益文科大
入江大生 明治大
藤村哲之 横浜商大
有村大誠 立命館大
益田武尚 北九州市立大
5位以下 福森耀真 九州産業大
望月大希 創価大
小川一平 東海大九州
今西拓弥 早稲田大
高田孝一 法政大
河村説人 星槎道都大
平内龍太 亜細亜大
内間拓馬 亜細亜大
吉川貴大 大阪商業大
大曲錬 福岡大準硬式
育成 松田亘哲 名古屋大
本前郁也 北翔大
出井敏博 神奈川大
大関友久 仙台大
小谷野楽夕 日本大
多田裕作 拓殖大
中内亮太 東亜大

2020年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト
2020年度-大学生投手-左投のドラフト候補リスト

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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