２０２０年注目のドラフト候補～大学生野手４月号～

2020年の注目の大学生野手のドラフト指名予想をしてみます。1月の予想から評価の挙がった選手がいます。

大学生野手のドラフト上位候補

1月に挙げた4人のうち、近大の佐藤輝明選手の注目度の高さが際立っている。阪神との交流戦が無くなったのは残念だが、オープン戦では、昨年痛めた肘の影響を感じさせないくらいの結果を残している。試合が少なくなった中でも打撃練習や守備練習でスカウトを魅了できる選手で、このような状況でも評価は上がっている。

牧選手は佐藤選手ほどの体の大きさもなく、試合で結果を残すことで評価を上げるタイプなので、現時点で評価を上げる事は難しい。しかし、ＤｅＮＡ2軍とのオープン戦ではしっかりと3安打を記録し、プロの投手にも十分できるところを見せた。この試合には5球団15人のスカウトが視察しているが、その試合で五十幡亮汰選手も2盗塁を見せこちらも評価十分。リーグ戦では打撃でのアピールをしてゆきたかったが、足と守備は評価が下がることはもうない。

上武大・古川裕大選手にも7球団15人が視察をしたが、そのスカウトの前でショートの守備を見せ、可能性をさらにアピールした。この春は打撃、捕手としてのスローイングの評価を確定させたいところ。

その他、ドラフトで指名されそうな大学生野手

立命館大の榮枝裕貴捕手の評価が高まってきている。セカンドまで1.8秒の肩が注目されていたが、大産大とのオープン戦で阪神、オリックスのスカウトがが注目する中で2度の盗塁を刺し、プロでも「十分いけると思う」と評価を得た。阪神は以前から注目していたことを話すなど、上位指名候補に入ってくるかもしれない。

独協大の並木秀尊選手は、大学代表候補合宿で五十幡選手に匹敵する足を見せたが、東大とのオープン戦でも1塁へ駆け抜けが3秒53と驚異的で、東京ヤクルト・日本ハムのスカウトが熱心に視察をしている。打撃のパワーをつける事は必要だが、この足で指名は確実レベルかもしれない。

亜細亜大の矢野雅哉選手は遠投128ｍという鬼肩があり、青山学院大とのオープン戦では広島のスカウトが視察をした。高い身体能力があり、1番を任せられる選手で評価が高まりそうだ。

この他では、国学院大・小川龍成選手に4球団が視察し、定評のあるショートの守備に「守備はもう十分プロで通用する」と高い評価を得た。また、早稲田大の瀧澤虎太朗選手が巨人2軍との交流戦で2本塁打4打点の活躍を見せ、早川投手を見に来た8球団24人のスカウトの目を惹いた。また慶応大のショート・瀬戸西純選手は、オープン戦で2試合連続先頭打者ホームランなど長打力を見せている。体が大きくなり、9球団スカウトの中で中日が「小力がある」と評価した。

指名順位予想

最後に2019年のドラフト候補と比較して、指名順位を予想してみる

2020年度-大学生捕手のドラフト候補リスト
2020年度-大学生内野手のドラフト候補リスト
2020年度-大学生外野手のドラフト候補リスト