埼玉西武は、今年のドラフト1位指名の筆頭候補に、近畿大の佐藤輝明選手が挙げられていることが分かった。
野手の1位指名
日刊スポーツの報道によると、複数の関係者の話から、近畿大の佐藤輝明選手をドラフト1位指名をすべき特Aの評価をしている事が分かったという。9月6日には渡辺GMが視察し、「スケールが大きい。意外と守れる。どこかひとつのポジションに固定して、クリーンアップを打たせたいタイプ」と、強打線の中においてもチームの主軸を打てる選手と評価していた。
埼玉西武は、強力打線によりパリーグ2連覇をしているが、投手力に課題があるとし、2013年にチームのシニアディレクターに就任した渡辺氏(2018年にGMに就任)が、投手王国を作ると、2014年から6年連続でドラフト1位は投手を指名していた。
そのかいもあり、チームでは高橋光投手や松本投手など、先発投手を中心に以前より改善された。逆に、山川選手や森選手など若い選手もいるものの、浅村選手、秋山選手などがぬけ、中村選手がベテランとなり、レギュラーが固定されたスタメンを作りにくくなってきている。
投手も多和田投手が不調、また今井投手も2軍調整中など、まだ課題も大きいが、ポスト中村としてサードで主軸を打つことが期待できる佐藤選手も、十分補強ポイントと言える。
ただし佐藤選手には巨人、阪神も1位指名が有力で、他にもスラッガーの獲得を目指す球団など4,5球団の指名重複となる可能性がある。埼玉西武は比較的単独指名を狙う所があるが、昨年は佐々木朗希投手の1位指名をしており、重複するかしないかはそれほど関係なく指名をしそうだ。
また、探し続けている左のエース候補として早川隆久投手の線も捨てきれないが、早川投手か佐藤選手かどちらかの1位指名となる可能性が高い。



チーム事情にも合致する。主力の不調に加え、けが人続出でなかなか戦力が整わず苦戦。先発投手陣は、高橋光、松本らが頭角を現しており、2年契約のニールもいる。2軍調整中の今井も復調すれば、柱として期待できる。新人には左腕・浜屋もおり、先発は全体的に将来性が高い。野手陣に主軸の一角が加われば、山賊打線にさらなる破壊力をもたらすことができる。
コメント