TDKの153キロ右腕・小木田敦也投手が、5球団が見守る前で好投を見せた。
高校卒4年目
小木田敦也投手は角館高校時代に147キロの速球で、3年夏は能代松陽戦でノーヒットノーランも達成、決勝で藤井黎來投手のいた大曲工に敗れて甲子園出場はならなかったが、非常に高く評価されていた。地元のTDKに進み3年後が注目されたが、球速も153キロを記録し、1年目には補強選手として都市対抗本戦で登板をしたものの、右肩の故障に悩まされていた。
この日は都市対抗本戦の壁となる強豪・七十七銀行が相手、しかし、この春は新型コロナウイルスの影響で大会が無くなり、「この日に合わせてきた」と、長い時間をかけて入念に調整を行ってきた。
初回に味方が2点を先制すると、小木田投手は持ち前の躍動感とテンポのある投球で2回には4番バッターに対して152キロを記録。その後も145キロ超の伸びのあるストレートで押した。終盤は疲れも見えたが「真っすぐを張られていたので後半は変化球を多めにした。」と投球スタイルを変えた。9回にノーアウト満塁から併殺の間に2点目を失ったものの、9回6安打2失点で完投勝利、復活の投球を見せた。
この日は5球団のスカウトが視察に訪れた。順調ならば高校卒3年目の昨年にプロ入りしていた選手だと思うが、これで今年、ドラフト候補として舞台に立つ。大学に進んだ同学年の選手と並ぶことになり、そこには角館で内野手としてプレーし、東北公益文科大で投手として153キロを投げ注目される赤上優人投手、そして秋田でライバルだった大館鳳明の佐藤宏樹投手が慶応大で大ブレイクし、現在は復活投球に向けて調整をしている。
小木田は「負けられない。チームを優勝させて指名を待ちたい」と話し、まずはチームを7年ぶりの本戦出場に導き、そしてドラフト会議での指名を待つ。

5球団のスカウトが見守る中で快投した。初回に味方が2点を先取。気分を良くした小木田は2回、先頭の4番を152キロ速球で三振に仕留めて勢いに乗った。その後もコンスタントに145キロ以上の直球で押した。3点リードの9回は無死満塁から併殺の間に2点目を失ったが、「真っすぐを張られていたので後半は変化球を多めにした。最後は投げ急いでランナーをためてしまったが、逆に満塁になったので併殺にできた」と内容に納得した。
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