阪神は、プロ志望届を提出する前に高校の野球部に所属する選手と面談を行い、NPBが事情を聞いている事がわかった。
プロ志望届提出前の高校生とスカウトが接触
阪神は山本スカウトが9月7日に天理高校を訪れ、グラウンドで今年のドラフト上位候補投手・達孝太選手と約15分間面談を行い、「初めて話したが、非常にプロ向きの性格をしていると感じた。担当として上位の評価をしている」と話していた。達投手も「すごく高い評価をしていただきました。藤浪さん、西勇輝さんら良い投手がたくさんいるイメージ」と話し、阪神の評価を伝えていたことが報じられた。
しかし、達投手はまだプロ志望届を提出しておらず、アマ指導資格のないプロ野球関係者が、プロ志望届提出前の野球部の選手と接触することは、日本学生野球協会が定める「高等学校野球部員のプロ野球団との関係についての規定」に違反している事になる。
これがニュースとなり、現在、高野連が天理高校などから事情を聴き、今日行われる審議委員会で協議するという。また、NPB側も「阪神球団から事情を聴き、高野連事務局ともお話はさせてもらっています」と説明し、「高野連の審議委員会でこの案件について、検討されるということなので。その結果を待ちたいと思う」と、井原事務局長が説明した。
高野連の審議委員会ではまず、高校に対する処分などが検討されるが、注意措置などにとどまる見通し、とスポーツ報知は報じている。またこれを受けてNPB側の阪神球団に対する審議が行われるが、どの程度の処分が行われることになるかが注目される。
9月8日に報じられた記事を読んで、普通に心配になったが、あまりにも阪神スカウトも達投手も堂々とコメントをしているので、今年はドラフト会議までの期間が短いことなどから、何か特別ルールが通達されているのかと思うほどだった。
確かにプロ野球選手と学生の選手が触れ合えないというのは、いびつな状態になっていると思うが、その中でかなり明確なルールがある。まずはルールを守る中で、競技を続けてプロアマの壁を少しずつ削り取って行くようにしてほしい。

そんなのは基本のキであり、プロのスカウトでなくても知っていること。ある球団のベテランスカウトは、「阪神は脇が甘すぎます」と、こう続ける。
https://www.student-baseball.or.jp/charter_rule/kitei/doc/kitei_pro_highschool.pdf
コメント
罰則が何もなしというのは悪しき前例となるので何らかのペナルティは必要
かつて西武が受けたようなドラフトの上位指名権剥奪くらいが妥当ですかね