浦和学院の宮城誇南投手が、1回戦の13奪三振完封に続き、この日も7回10奪三振の投球を見せてベスト8進出を決めた。
真っ直ぐが成長している
宮城誇南投手は、1回戦の大分舞鶴選手で9回2安打13奪三振で完封勝利、強いストレートとカーブ、スライダーを投げ分ける投球を見せていた。
この日の2回戦・和歌山東戦では、立ち上がりからマウンドの感触が悪かった、と話したものの、1、2回はセットポジションで感覚を合わせ、3回からは本来のノーワインドアップで投げた。「悪い中でも試合で修正しながら投げるのは、去年から完投させてもらう機会が増えて、少しずつ覚えることができた。その成果が少しはできた」と話した。
この日も7回2安打10奪三振で無失点、2試合連続の2桁奪三振と無失点を記録した。この投球に、プロのスカウトも高評価をしている。
千葉ロッテ・榎スカウト部長:「以前より真っすぐが成長している。カーブ、スライダーに切れがあり低めに集める投球のうまさがある。OBの小島に雰囲気とスライダーの軌道が似ているね。」
北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「球速は出ていないが、ベース上での球の切れがある。場慣れしている感じもあるし、投球のメリハリもあった。」
昨年のセンバツでは東海大相模の左腕・石田隼都投手が29回1/3を投げて45奪三振を記録し優勝投手となっている。浦和学院では同じく左腕のエースだった小島投手が2年時の2013年のセンバツで優勝をしており、宮城投手もプロ入りをした2人の左腕に並べるか注目される。

▼ロッテ・榎康弘スカウト部長 以前より真っすぐが成長している。カーブ、スライダーに切れがあり低めに集める投球のうまさがある。OBの小島(ロッテ)に雰囲気とスライダーの軌道が似ているね。
▼日本ハム・大渕隆スカウト部長兼GM補佐 球速は出ていないが、ベース上での球の切れがある。場慣れしている感じもあるし、投球のメリハリもあった。
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