日本体育大の矢澤宏太選手が、この日の東海大戦で4番投手で二刀流で先発した。
最速146キロ
この日も投球は安定していた。最速146キロを記録するストレートに鋭いスライダーを投げ、東海大打線を抑えていく。しかし、微妙にコントロールにずれがあり、7回で7つの四球を与えた。「調子が全然良くなかったです。」と話した。
四球がきっかけで2失点し7回6安打7奪三振2失点、同点のまま降板してライトに回った。球数もあるが、試合中に人差し指と薬指にマメができていたという。
打撃では4回に先制の2点タイムリー2ベースヒット、センター前に落ちた打球で、相手の動きを見て二塁を落とし入れた。矢澤選手の俊足が光った。8回には満塁から押し出しの死球を受け、これが勝ち越し点となり、8−2で強豪の東海大に勝利した。
この日は阪神の和田TAなどのスカウト陣と、東京ヤクルトの伊東編成部長が視察、伊東氏は「今日は制球が乱れてましたけど、スピードがありスライダーで空振りが取れていた。投手としての能力の高さを感じます。足が速く非常にポテンシャルが高くて両方レベルが高い。高校の時も見ましたが、その時よりも力強くなっています」と評価した。
調子が悪いなりにも結果に結びつけた矢澤投手、マメの影響を感じさせない投球だったと思う。早くマメを治して次の投球に備えたい。
各球団とも編成部長など首脳クラスが視察をしており、評価の進捗としては最終段階にきている感じ、この春で矢澤投手の評価を終えることになりそうで、もちろんその評価はドラフト1位クラスということになるだろう。

▼ヤクルト・伊東昭光編成部長 スピードがあり変化球で空振りが取れる。投手としての能力を感じます。しなやかさがあり、野球センスを感じる。(野手としては)足が速く非常にポテンシャルが高くて魅力。高校の時に見ていましたが、力強くなりレベルアップしている印象です。(投手、野手の)両方ともレベルが高い。

ネット裏ではヤクルトと阪神のスカウトが熱視線。ヤクルト・伊東昭光編成部長は「制球が乱れていたが(直球に)スピードがあって、生命線のスライダーで空振りと見逃し(三振)を取っていた。高校のときから見ているが、力強さが出てレベルアップしている」と話した。

▽ヤクルト伊東昭光編成部部長「今日は制球が乱れてましたけど、スライダーで空振りが取れていた。投手としての能力の高さを感じます。ポテンシャルが高くて(投打)両方レベルが高い。高校の時も見ましたが、その時よりも力強くなっています」

投手では、二回以降は毎回走者を背負う苦しい展開。それでも辛抱強く投げ込み、視察した阪神の和田豊テクニカルアドバイザー(TA)らの前で7回2失点とアピールした。
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