東都リーグ2部は専修大・菊地吏玖投手と東洋大3年・細野晴希投手の、今年と来年のドラフト候補対決となり、菊地投手が延長タイブレークまで10回を投げて4安打15奪三振1失点の力投を見せた。この試合には10球団のスカウトが視察をしている。
149キロ
菊地吏玖投手はこの日、最速149キロを記録する力強いストレートを見せた。今季の序盤はストレートにややキレが無いようにも見えたが「はじくイメージにして、体もつながってきた。球速表示以上の力があったと思う」と話す球を投げられるようになってきた。
この日は来年のドラフトの目玉・細野晴希投手との投げ合いとなり、試合は9回まで0が並ぶ展開となった。それでも、菊地投手は、後半から「これまで使っていなかった」というフォークボールを使い、タイブレークとなった延長10回まで投げ切って4安打15奪三振、タイブレークの10回裏に1点を失ったものの、エースとして力強い圧倒的な投球だった。
「きっちりとコントロールしていけば、打たれることはない。ピンチには気持ちを入れて投げられました」と話す菊地投手の安定感に、斎藤監督も「1、2日前から調子が戻ってきたので、心配はしていませんでした」と信頼をしていた。
この日は10球団のスカウトが視察をした。
巨人・水野スカウト部長:「今年は投球を覚え、三振を取りに行くときだけギアを上げることができるようになった。これから経験を積んでさらに投手として成長していく姿に期待したい。」
北海道日本ハム・大渕GM補佐兼スカウト部長:「体も大きくしなやかさもあり、素材はいい。それをどう生かして精度を高めて行くのかを期待して見ていきたい。」
と共に将来性について評価をしている。
細野投手との投げ合いとなった。飛び抜けた球があるというよりは総合的な投球をする菊地投手は、球威や飛び抜けた感はどうしても細野投手の方が上に見えてしまうのは否めないものの、ストレートやフォークボールなどでシーズンの序盤から状態が上がっている点に着目し、スカウトも評価をしているのだろう。
現時点での投球として見ておき、ドラフト指名後からキャンプまで、またプロ入り後にどのような球を投げられるようになるのかを評価することになりそうだ。

▽巨人水野スカウト部長 今年は投球を覚え、三振を取りに行くときだけギアを上げることができるようになった。これから経験を積んでさらに投手として成長していく姿に期待したい。
▽日本ハム大渕隆GM補佐兼スカウト部長 体も大きくしなやかさもあり、素材はいい。それをどう生かして精度を高めて行くのかを期待して見ていきたい。

自信をもって臨んだマウンドだった。前回の登板からリリースのイメージを修正。菊地は「はじくイメージにして、体もつながってきた。球速表示以上の力があったと思う」と、10回を4安打1失点。力強い真っすぐを軸に、制球良くコーナーに投げ分けた。この日の最速は149キロ。後半からは「これまで使っていなかった」というフォークの手応えをつかみ、15奪三振を奪い、白星を挙げた。斎藤正直監督(62)も「1、2日前から調子が戻ってきたので、心配はしていませんでした」とエースに大きな信頼を寄せ、マウンドに送り出していた。
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