デイリースポーツが選ぶ注目高校生野手、高松商・浅野選手、八戸工大一・葛西選手、天理・戸井選手、花咲徳栄・藤田選手

高校野球ドラフトニュース2022年ドラフトニュース

デイリースポーツは昨日の投手編に続き、この日は高校生・今秋ドラフト候補特集「野手編」を掲載している。

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注目4選手

高松商の浅野翔吾選手は、高校通算が60本となった。春季四国大会の後に、これまでよりも下半身主導を意識したフォームにすると「今までよりもインパクトを大事にできた」と話し、済美との練習試合では1試合3本塁打ですべて場外弾、5,6月の2ヶ月で16本塁打を量産した。

170cm86kgと、体は決して大きくないが、パワーではなくしっかりとバットに乗せて運んでいくスイングは、ホームランアーチストとしては今年NO.1と評価できる。

プロも注目度はもともと高く、昨年秋の時点で今年NO.1くらいの評価だった。そして3月の紅白戦を視察した埼玉西武の前田育成・アマチュア担当チーフは「非常に野性味のある選手」と評価し、6月4日の招待試合では阪神が和田TA以下4人態勢で視察をしている。

将来の主砲候補として注目されており、肩や足でも大きくアピールできる選手で、ドラフト会議では上位指名は確実、ドラフト1位指名の可能性が高いと思う。

八戸工大一の葛西凛選手は、チームの4番捕手として不動の存在。二塁送球は1.9秒台を記録し、昨年には正捕手として、黒田将矢投手(埼玉西武ドラフト5位)の球を受けていた。「盗塁を刺して投手の調子を上げていけたら」と話し、将来的に「プロ野球選手になりたい」と話す。

天理の戸井零士選手は少年野球時代の華やかな経歴があり、1年時から注目されていた。侍ジャパンU12代表ではW杯で首位打者と外野手のベストナインに輝いた。入学した天理でも1年時から内野手として活躍し、昨年春のセンバツでは星稜のマーガード真偉輝投手から二塁打を打った。

東京ヤクルトの小川GMは「スイングする体の力は本当にある」と評価する。希望進路はプロ、まずは夏の甲子園出場を目指し、その先に道は続く。

花咲徳栄の藤田大清選手は187cm82kgの体のある左のスラッガーで、「1番はプロ野球選手になりたい」から花咲徳栄に入学した。西武・西川愛也選手や広島・韮澤雄也選手、ソフトバンク・井上朋也選手や北海道日本ハム・野村佑希選手といったプロに進んだ先輩の姿を参考に打撃フォームを研究して作っているが、特に西川選手の打撃に「フォームに癖がない、柔らかいバッティングにすごく憧れている」と話す。

昨年秋の時点ではそれほど注目されていなかったが、この春の埼玉大会では、ヒットになった打球だけでなく、強烈なファウルも多かった。そして50m6.2秒の足もある選手で、二塁までの走塁も迫力がある。昨日の浦和黎明との練習試合では3安打を記録し、スタンドには10球団のスカウトが集まっていた。プロの注目度もますます高くなっている。

「最近は甲子園出場が途絶えていて、またあの舞台に帰るという気持ちがある。1秒も無駄にできない」と話す藤田選手、まずは甲子園に出場し、その舞台で大きなあたりを見せたい。

デイリースポーツでは、今秋ドラフトの主な注目高校生野手を、一覧表で挙げている。

守備 選手名 高校 投打 身長 体重
捕手 田代旭 花巻東 右左 180 86
葛西凛 八戸工大一 右右 181 75
松尾汐恩 大阪桐蔭 右右 178 76
野田海斗 九州国際大付 右右 173 74
内野手 金田優太 浦和学院 右左 181 76
内藤鵬 日本航空石川 右右 180 100
戸井零士 天理 右右 180 85
外野手 藤田大清 花咲徳栄 右左 187 82
西村瑠伊斗 京都外大西 右左 178 75
海老根優大 大阪桐蔭 右右 182 86
浅野翔吾 高松商 右両 170 86
黒田義信 九州国際大付 右左 180 72
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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