都市対抗野球では、プロ注目の東芝・吉村貢司郎投手が登板し、初回から150キロを連発するなど、圧倒的な投球を見せた。
1失点で敗れる
吉村貢司郎投手は最速153キロのストレートにフォークなどを投げ、昨年もドラフト前にドラフト上位クラスの投球を見せていたものの、チームも要請もあり残留して今年にかけている。
この日、都市対抗本戦の北海道ガス戦で先発すると、初回から150キロを連発し、2者連続三振で立ち上がると、3回、4回にも2つの三振を奪うなど6回までに8つの三振を奪った。
しかし、北海道ガスは160キロに設定した打撃マシンで吉村投手の攻略を練っており、この日もセンターから逆方向を狙った。3回には2安打を許すと、4回には1アウトから連打で1,3塁とされ、犠牲フライで1点を失う。結局、この1点が響き、0−1で北海道ガスに敗れた。6回5安打8奪三振1失点だった。
それでも視察した12球団のスカウトに大きくアピールする投球となった。
○東北楽天・後関スカウト部長:「今年の社会人で最高でしょう」
○中日・米村スカウトシニアディレクター:「プロでも先発投手として十分働ける力はある。」
今年の社会人NO.1、そして1年目から先発で活躍できると太鼓判を押した。
ドラフト会議では即戦力の投手を求める球団を中心に、ドラフト1位で指名が予想される。

もっともスカウト陣の高い評価は変わらない。楽天の後関昌彦スカウト部長は「今年の社会人で最高でしょう」と断言。吉村は「決め球を連続して投げる制球力をつけたい」と課題を掲げた。
▼中日の米村明スカウト・シニアディレクター プロでも先発投手として十分働ける力はある。
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