巨人は9月28日に都内の球団事務所で、原監督も出席したスカウト会議を行い、ドラフト1位で高松商・浅野翔吾選手を指名することを決めた。
高校生野手の1位指名
スカウト会議は約3時間行われたが、会議後に取材を受けた大塚球団副代表が、1位指名は名前こそ明言しなかったものの「くじびきになるんでしょうけど、そこに行くと。別に隠してもしょうがないから。体は小さいですけど三拍子そろってパンチ力もあるし右にも打てるし足も速い。スター性ですよね、一番は。将来スーパースターになるような素材だと思っていますよ」と話し、浅野翔吾選手の1位指名を半ば公表した形となった。
また、水野スカウト部長は「1年生の秋から素晴らしい選手だなと思っていました。ほしいということですね」と話し、「魅力のある選手だなというところですね。将来性もそうですけど、早いうちにも出られるんじゃないかなという期待感もあります。右の吉田になってほしいですね」と評価した。
浅野選手は高校通算68本塁打のスラッガーで、高校生野手の1位指名での入団となれば2014年の岡本和真内野手以来、外野手では球団初となる。巨人は浅野選手が出場したU18W杯に、浅野選手担当の岸スカウトを派遣するなど、浅野に熱視線を送り続けていた。
岸スカウトから現地での報告を受けた水野スカウト部長は「木のバットでも対応している。高校生なのでだいたい初見の投手と対戦することが多いけど、初見の投手でも最初から打ちにいける。いいということで」と対応力の高さも評価した。
ハズレ1位のシミュレーションも
また、この日のスカウト会議では、浅野選手に指名が競合し抽選で外した場合の外れ1位のシミュレーションも実施した。
大塚副代表は「6名ぐらいやりましたよ。外した場合はどこかで即戦力の投手もほしいなというのもあるから、どうしようかというのは今後」と話した。
ハズレ1位の予想としてはスラッガーの獲得を第一の補強ポイントにしていると見られ、中央大の森下翔太選手が有力と見られる。また、足のある早稲田大の蛭間拓哉選手、日体大の矢澤宏太選手なども外野の一角を任せられる選手になる可能性があり、矢澤選手は左腕投手としても活躍が期待される。
即戦力投手については、1位指名で獲得ということであれば東芝の吉村貢司郎投手が有力と見られるが、昨年の大勢投手のように大阪経済大の才木海翔投手などを指名してくる可能性もある。
いずれにしても、まずは巨人が1位指名を公表したことで、他球団も動きが見られるようになりそうだ。



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