社会人野球の関東選手権大会で、中日などがドラフト上位候補にリストアップしている鷺宮製作所の小孫竜二投手がリリーフで登板し、153キロのストレートで三者三振の投球を見せた。中日・立浪監督が視察をしている。
ドラフト上位候補
小孫竜二投手はこの日の日立製作所戦で8回に登板すると、最速153キロのストレートと得意のフォークボール、カットボールで相手を圧倒し、1回を三者三振のパーフェクトに抑えた。「出来すぎかなと思っています。フォークで三振がとれたことが一番の収穫」と話した。
この日は4球団のスカウトが視察し中日は立浪監督など5人態勢で視察した。
中日・立浪監督:「横からと後ろから見せてもらったんですけど、もうプロのボールですよね。良いというのは聞いていた。カットボールにフォークもあるしね。先発もいけると思うが、リリーフだったらすぐにでもいけるんじゃないですか。カットボールとフォークあるしね。短いイニングの方が力を発揮すると思います。すごいですよ。きょうは良い投手を見させてもらった。来て良かったと思います」
巨人・柏田スカウト:「これまでは良いときと悪い時に差があった。去年の都市対抗以降、それが全く見えない。努力の跡が伺えます」
村上を抑えて
小孫投手は遊学館高校時代に夏の甲子園で、九州学院の村上宗隆選手と対戦し、4打数ノーヒットに押さえている。最速146キロ右腕としてプロ志望届を提出したものの指名はなく、創価大へと進んだ。
そして創価大では下級生時にエースとして投げたものの、2019年のドラフト会議では、杉山晃基投手(2019年ヤクルト3位)、望月大希投手(2019年北海道日本ハム5位)が指名を受ける中で一人だけ指名漏れとなった。
鷺宮製作所でも指名解禁となった昨年は最速と155キロまで伸ばしたがそれでも指名されなかった。しかし、今年から投手コーチに就任した幡野氏の指導により、体の使い方ばらつきを矯正すると、今年1年間を安定した状態で投球することができるようになった。「大学からプロに入れていてもダメだったかもしれません。社会人での経験は本当に良かった」と話す。望月投手がこの秋に北海道日本ハムから戦力外通告を受けた。
小孫選手は「やれることはやりました。待つだけです」とドラフト会議での指名を待つ。創価大から先にプロ入りした望月投手が、この秋に北海道日本ハムから戦力外通告を受けた。人生はいろいろなことがあり、何が良いかというのはわからないものだ。

5人態勢で視察した中日・立浪監督は「横からと後ろから見せてもらったんですけど、もうプロのボールですよね。良いというのは聞いていた。リリーフだったらすぐにでもいけるんじゃないですか。カットボールとフォークあるしね」と高評価を与え、「(先発を)できないことはないと思いますが、短いイニングの方が力を発揮すると思います。きょうは良い投手を見させてもらった。来て良かったと思います」と語った。

圧巻の投球を関係者席で確認した立浪監督は「すごいですよ。きょうはいいピッチングを見せてもらった。カットボールにフォークもあるしね。先発もいけると思うが、短いイニングの方が力を発揮しそう。来てよかった」と賛辞を続けた。

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