首都大学リーグでは、20日にドラフト会議で北海道日本ハムからドラフト1位指名を受けた日体大の矢澤宏太投手が、桜美林大3回戦に先発すると、延長10回までを5安打9奪三振1失点に抑え、チームは延長11回に3点を奪って勝利し、4季ぶりの優勝を飾った。
試合後に涙見せる
先発した矢澤宏太投手は、8回まで無失点を続けたものの、1−0で迎えた9回に1アウト3塁のピンチで自らの暴投で同点をされた。
しかし、タイブレークとなった10回に味方が無得点で終わりったその裏、1アウト2,3塁から連続三振を奪って無失点で切り抜けた。「絶対に三振を取ってやるという強い気持ちだった」と話した。
そして11回表に日体大が3点を奪うと、その裏を2年生の箱山優投手が無失点に抑え、4季ぶりのリーグ優勝を決めた。
試合後に矢澤選手の目には涙があふれた。「秋季リーグは納得がいかない試合が多く、もっとできたという思いもあった。試合に出ていない選手も含めて、チームメートを喜ばすことができて本当に良かった」と話した。
視察した大渕スカウト部長は「彼は精神的に強い。能力だけでなく、価値を引き込む力のある選手」と話した。
大学1年の春に、練習試合でライトにものすごい当たりを見せたのを覚えている。あれから4年、二刀流として成長し、野手としても投手としてもドラフト1位指名選手になった。まずは明治神宮大会出場に向けて関東地区大学選手権を戦い、「負けたら終わりなので、結果を残せるように頑張りたい」と話し、全国制覇を手土産にプロへと飛び立ちたい。


試合後、矢沢の目には涙があふれていた。試合に勝って涙するのはこれが初めて。チームメートと抱擁を交わし、時折すがすがしい表情を見せながら、優勝の喜びをかみしめていた。「秋季リーグは納得がいかない試合が多く、『もっとできた』という思いもあった。(優勝して)試合に出ていない選手も含めて、チームメートを喜ばすことができて本当に良かった」と万感の思いを口にした。

古城隆利監督は「入学時はチームの中で頭一つ飛び出ていた。4年間でチームを引っ張る本当のエースになってくれた」と矢沢の成長を実感し「勝って泣けるということはやり切っているから。彼らの中で苦労や苦い思いを重ねて勝ち取った勝利で涙が出たと思う」と教え子たちをねぎらった。
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