中央大はこの日、年内最後の全体練習を終え、来年のドラフト1位候補の西舘勇陽投手と、主将の中前祐也内野手がプロ志望を明らかにした。
「プロを目指してやってきた」
西舘勇陽投手は花巻東出身で、最速155キロの速球を投げ、球も低めに集められて変化球も使える投手で、来年のドラフト1位指名がすでに確実視されている。
この秋は5勝を挙げてチームを優勝争いさせ、ベストナインに選ばれると、侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加し、その力を十分に見せていた。「今までの倍くらいのイニングを投げられたという意味で、チームに貢献出来たかと思います。春のプレーオフで、それまでの最速を4キロ上回る155キロを計測しましたし、変化球をカウント球に使えるようになったことで、投球の幅が広がりました」と今年を振り返った。
この日は今年最後の全体練習を終えてインタビューに応え、「プロを目指して大学に進学した。変えずにやっていきたい」と来年のプロ入りについて明言し、「プレーで引っ張って防御率1点台を目指したい」と来年の目標を語った。
西館投手は「昨年秋のリーグ戦までは普通に足を上げて投げていましたが、体重移動やリリースの感覚としてクイックの方がいいと感じていました。クイックにしたことが、安定感につながった感覚はあります」とクイックモーションで投げることをつづけ、クイックから150キロを超える球で相手バッターとのタイミングを外す投球ができるようになった。
「憧れは高校の先輩、菊池雄星さん」と話す西館投手、即戦力右腕投手として、1年目からローテーションはもちろん、エース級の投球ができるのではないかと思う。
また、浦和学院出身の中前祐也選手もプロ志望を表明した。浦和学院時代は打撃のある遊撃手として注目され、大学でも1年の秋から出場し、今年春には打率.343を記録してサードでベストナインを獲得した。
浦和学院時代に1つ上の先輩だった蛭間拓哉選手(早稲田大)や、大学で1つ上の先輩だった森下翔太選手がドラフト1位で、また、前主将の北村恵吾選手が今年のドラフト会議で指名されてプロ野球選手となった。中前選手も「身近な人たちがプロに行っているので、刺激しかないし、負けたくない。絶対プロになりたいです」と決意を述べた。
今年秋は打率.152と低迷してしまった。来年は春・秋に安定して3割を打ってアピールしたい。






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