明治大のエース・村田賢一投手が法政大と対戦し、来年注目の速球派右腕・篠木健太郎投手との投げ合いを完封で制した。
5球団スカウト視察
明治大のエースでここまでリーグ通算9勝を挙げている村田賢一投手だが、今季はここまで勝ち星をつかめていない。しかし、この日の法政大戦では篠木健太郎投手との投げ合いとなり、その力を見せた。
安定した制球とストレートのキレ、そしてカーブなど変化球を低めに集め、いつもどおりの投球をしていくと、法政大打線は5回までパーフェクトに抑えられた。8回にはノーアウト1塁となるが、インコースへのシンカーを打たせて併殺に打ち取り、「狙い通りでした。このへんに投げればゴロになる、というのを練習試合からやっているので、いつもやっていることが出せました」と話した。
9回を投げて5安打8奪三振1四球で完封した。今季は5試合目での登板でようやく勝ち星がついた。この日も1-0のスコアで8回までピリピリと試合が進んだが、「22イニング投げて援護点が全くなかったので、それに比べれば1-0は多少ラクでした」と話す。田中監督は「いつも村田が投げる時は、打線の取ってやろうという気持ちを感じるが、なかなか取れなかった。やっと勝ちがついたので、残り2カードもしっかり戦ってくれると思います」と話した。
この日は5球団のスカウトが視察をした。東北楽天の愛敬スカウトグループマネージャーは「コントロールがよく、ゲームをつくれる投手。安定していて、大崩れしない」と評価した。
ストレートと変化球を同じような腕の振りで投げ、ストレートは低めにぐっと伸びてきて、カーブで緩急をつける。ゲームメイカーとしては阪神の村上投手が東洋大時代に安定した投球を見せており、今年、阪神の先発の軸として成長した。村田投手もそのような形で評価されることになりそうだ。

楽天の愛敬尚史アマスカウトグループマネジャーは「コントロールがよく、ゲームをつくれる投手。安定していて、大崩れしない」と評価した。


コメント