首都大学リーグの1部2部入れ替え戦は、城西大が武蔵大を相手に2勝1敗とし、1部復帰を決めた。150キロ右腕のエース・中川響投手が粘りの投球を見せた。
制球苦しむも
中川響投手は最速150キロの速球を投げる右腕投手で、首都大学リーグの春季2部リーグでは、4勝1敗の成績を残し、エースとして2部リーグ優勝を果たした。
そして迎えた武蔵大との入れ替え戦だが、1戦目に先発をしたものの、6回0/3を投げて8安打1失点、粘りの投球を見せたがチームはエース降板後の8回に逆転を許して敗れた。内容的にも納得の投球ではなかった。
2戦目を勝利して迎えた3回戦、1部復帰はエースに託された。中川投手はこの日も9四死球と本調子ではなかったものの、ストレートが狙われていると見るとスライダーとツーシームを使って打たせてとり、7回を投げて4安打5奪三振で1失点の粘りの投球を見せた。チームも最後まで粘って3-1で勝利した。
中川投手は「リーグ戦を含めても、初めてくらい悔しい、納得のいっていない内容です」と、この日の投球も納得はしていないが、秋は初めて1部リーグで投げられる事になり、「スタミナをつけて、完投できる投手になりたいです」と話した。
昨年、首都リーグ2部で投げていた明星大の松井颯投手は、実力的にはドラフト上位級の物があったが、ドラフト会議では巨人の育成ドラフト1位指名だった。しかし、実力で支配下登録を勝ち取ると、先日、プロで1勝を挙げている。
2部でもこのようになることはあるものの、やはり1部リーグとは注目度が違う。中川投手も秋に1部リーグでその力を見せつける事ができれば、その先へとつながる可能性が高くなる。
一方、武蔵大は2部に降格となる。3年生の松崎公亮投手はこの春は0勝5敗と苦しんだ。入れ替え戦でも2戦目に先発を任され、3失点で完投したものの敗れ、2部降格へと繋がった。それでも185cmの長身から投げるキレの良い149キロのストレートは魅力で、来年のドラフト注目投手の一人として1部復帰を目指したい。

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