夏の高校野球茨城大会では、関東NO.1右腕と呼び声高い霞ケ浦の木村優人投手が登板し、日米12球団28人のスカウトが集結した。
ヤクルトは6人態勢で視察
土浦三戦に先発した151キロ右腕の木村優人投手は、この日は最速148キロだったのストレートとカットボールの2種類のみで、他の3種類の変化球は投げずに、初回1アウトから3者連続三振を奪うなど、4回46球を投げて1安打5奪三振無失点と安定した投球を見せた。「カットボールは自信がある。十分勝負できたので、良かったと思います」と話した。
また、打撃でも2回、ストレートを叩くと、ライトボール際に飛び込む高校通算15号となるホームランを放った。WBCで大谷翔平選手の活躍を目にし、「WBCの試合を見ても、あれだけ投打で活躍すれば、チームの雰囲気も上がりますし、自分のコンディションも上がっていく。チームの中心となる意味で目指しています」と話した。
この日はNPBが11球団、メジャーのカージナルスのスカウトの合わせて日米12球団28人のスカウトが視察、東京ヤクルトは6人態勢でクロスチェックを行った。
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「185センチ前後の長身ピッチャーの中でも一番コントロールが良い。ウトローのコントロールをあれだけできる高校生はなかなかいない。高校球界ではトップクラス。球速も出る投手。打撃も良く、野球センスにあふれている。初戦の硬さもなく、自分の良さが出せている。チャンスがあればもう1、2回見てみたい」
北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「腕のしなりが柔らかく、将来性豊かな投手」
福岡ソフトバンク・福元スカウト:「コーナーにしっかり投げ分けられる。指先の感覚が優れており、多彩な球種が操れる。力感なく投げることができ、投球テンポが良い。きょうは余力を残して投げているように感じた、まだ体の線が細いので、伸びしろがある」
高校生の右の投手では、専大松戸の平野大地投手、滝川二の坂井陽翔投手が上位候補として考えられるが、坂井投手と木村投手が現時点でトップと評価される。あとは平野投手がこの夏に持っている力を出せば、最終的にはBIG3という形で秋を迎える事になりそうだ。






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