夏の高校野球岩手大会では、花巻東が初戦を迎え、佐々木麟太郎選手がヒットを放った。この試合には日米10球団16人のスカウトが視察し、埼玉西武は3人態勢で視察した。
ヤクルトがドラフト1位評価
佐々木麟太郎選手はこの日の盛岡市立戦でこの初戦を3番ファーストで出場すると、3回の先頭で130キロのストレートを痛烈にセンター前に弾き返した。この安打を起点に2点を挙げ、7回コールド11−1で勝利、佐々木選手は4打数1安打だった。
父の佐々木洋監督は「今大会は本塁打とか記録はどうでもいい、打たなくてもいいとも言っている。とにかくチームに貢献するバッティングをしてほしい」と話す。佐々木選手も「去年よりも確実にバットスピードも打球速度も上がっている」と話し、強いライナーを打つことを意識するが、ライナーの打球でも柵越えが多くなったと話す。
この日は埼玉西武が3人態勢で視察し、東京ヤクルト、阪神、巨人、中日、日本ハムなどNPBが6球団、日米合わせて10球団16人のスカウトが視察した。
埼玉西武・渡辺GM:「魅力的な選手であることは確か。あそこまで飛ばす選手はなかなかいない。打球が上がるスイングをしているし、あれだけバットを振っていけるのは魅力」
巨人・榑松スカウト部次長:「スイングのスピードがずば抜けている」
北海道日本ハム・白井スカウト:「佐々木も飛距離ではひけをとらないでしょう。もう一つは、プロ野球でお客さんを呼べる魅力がどれだけあるか。その点でのすごさも2人が共通しているところ」(大谷翔平選手と比較して)
そして東京ヤクルト斉藤スカウトは、安打の当たりについて「打球の速さが違う。角度がついていればホームラン」と話し、「打球を飛ばせるのは持って生まれた能力で、誰でも飛ばせるわけではない。あれだけ飛ばせる選手は大学、社会人を含めていない」と、今年のNO.1野手と評価、「1位じゃないと獲れない。」とドラフト1位ランクと評価した。
埼玉西武は大型のファースト、サードの選手として中村選手、山川、渡部などを育ててきた実績がある。山川選手が不祥事により試合に出ていない状態となっており、今後の動向がきになる所だが、それと合わせても佐々木選手の1位指名の可能性はありそうだ。
5月に背筋を痛めたものの、6月下旬には高校通算本塁打を140本に伸ばした。佐々木監督は「ちょっとまだ本調子じゃない」と、背中の違和感が残っていると話す。本人もホームランを狙わない打撃をするが、それでもホームランは飛び出すのではないかと思う。






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