大学4冠を目指す青山学院大は、東北楽天にドラフト6位で指名された主将で1番の中島大輔選手が突破口を開いた。
見返してやりたい
中島大輔選手はドラフト会議で6位で指名されたが、その日は常広羽也斗投手が広島に、下村海翔投手が阪神にドラフト1位で指名され、多くの光の中で二人が会見をしているのを見ていた。そして中島選手が指名された瞬間は、広島の新井監督が常広投手にあいさつをし、マスコミに会見をしている途中だった。指名後も中島選手は5人ほどの記者に囲まれているのに対し、下村選手には20人前後の記者が囲んでおり、「下村にはいつも凄い記者の数なので、自分は本当にプロになったのかな、と思います。でも、いつかは下克上というか、見返してやりたいです」と話した。
この日は1番センターで出場すると、「緊張で体の動きづらさを感じた」と話す中でも、相手の外野手が目測を誤ったものの、センターオーバーの2ベースヒットで出塁すると、2番・佐々木泰選手のヒットで50m5秒台の足を飛ばしてホームに生還した。
2回にはピッチャー強襲のタイムリーヒット、4回にはレフト前にヒットを打つ。四球などで6打席で5回出塁し、「全部は無理でしたが、5回も塁に出られたので十分です」と話す内容で納得の試合となった。この日も試合後は不調だった下村投手に取材陣が集まったが、「1番としてまた打線を引っ張って青学史上初の優勝を果たし、もっと注目されたい」と話した。
素晴らしい打撃と足、そしてセンターの守備も魅力で、プロでも出場する時期は早いと思う。そこでもこの日のような、レギュラーを掴み取れるプレーを見せ続けられるかかどうか、プロ入り後も大きな勝負の時が待っていそうだ。



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