法政大は12月23日に年内最後の練習を行い、157キロ右腕の篠木健太郎投手が来年のドラフト1位指名を誓った。
世代NO.1ピッチャーに
篠木健太郎投手は木更津総合で150キロの速球を投げ、ドラフト上位候補として注目されたものの法政大に進学すると、大学1年秋から登板し、2年時には春2勝、秋2勝を記録、今年春には3勝を挙げた。
球速は157キロに達し、その球威で押す投球が持ち味だが、2年時は春秋ともに2敗、3年春も3勝2敗と、勝敗が五分五分という投球となっており、この秋は右肩の違和感で離脱し、1勝1敗に終わっていた。大学代表候補合宿にも6月、そして今年12月にも参加したが、ストレートの威力は十分認められるものの制球に苦労する場面も見られた。
その篠木投手は、高校時代に「プロに勝負できるか」と自分自身への問いかけに、「100%、はいという返事はできなかった」と話す。しかし、現在では「それに比べたら1年目からプロの世界でしっかりできる自身はあります」と自ら成長をしていることを自覚している。
そして、「素晴らしい選手はいっぱいいますが、その中で世代NO1ピッチャーになりたい。その評価に相当するのが、ドラフト1位の競合だと思っています」と話し、世代NO.1投手としてドラフト1位で競合される選手になると誓った。
そのために、「自分の投球でリーグ優勝、日本一を形にしたいし、それができるチャンスはあと1年。ドラフト1位競合でいきたいという目標もあるんですが、リーグ優勝、日本一をしっかり達成した上で、来年のドラフト日を迎えたいと思っています」と話し、1月から就任する大島公一監督と共に、まずはチームでの勝利、優勝・日本一を目指す。
12月の代表候補強化合宿以降は、自身初となる1ヶ月間のノースロー期間とした。これも「プロ1年目からやるとすると、2月のキャンプに合わせて12月も投げ込みをしなくてはいけない。そう考えるとまるまる2年間、投げ続けることになる。先を見た中で、ここで1カ月間休むことはマイナスにならない。むしろプラスになると思ったんです」と話し、来年のプロ入りからキャンプインまでの投球も想定しての1ヶ月のノースローだという。
それでもこの間に体力強化のメニューをこなし、走り込みやウエートを実施、「ここから160キロを投げるために」と球速アップを狙う。ただし、今の篠木投手に必要なのは、フォームをしっかりと固めることだと思う。色々なことを試行錯誤しているが、しっかりとこれで行くと決断し、そのフォームをしっかりと固めて、シーズンではフォームが崩れないようにしたい。
コントロールに過敏になる必要はない。誰だけの球威があれば、大学生でもなかなか打てるものではなく。まずはそれで自信を積み重ねる事だろう。リーグ戦での勝利もできれば4勝1敗、5勝0敗となってくれば良いが、3勝3敗でも個人的には良いと思う。まずは自信を持つ事。そのために相手をねじ伏せ続けたい。
4年生が充実の法政大
法政大では左腕の吉鶴翔瑛投手、武川廉内野手が篠木投手と共に侍ジャパン大学代表候補強化合宿に参加した。武川選手は「スイング速度には自信があったが、大学代表候補合宿でまだまだと分かった。もっと力をつけたい」と話す。また、150キロ右腕の山城航太郎投手にコレラの投手をリードする吉安遼哉捕手も大型選手で、守備が評価される中津大和内野手も注目。さらに俊足外野手の西村友哉選手も「足も使ってチャンスをつくるのが役割。目標は出塁率4割越え」と話し、長打力のある安達壮汰選手なども最上級生となる。
新型コロナの影響もあったが、法政大に入学して優勝を経験していない世代が、この3年間の悔しさをバネに、4年目に大きく花開き、それぞれの選手が輝く年にしたい。





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