社会人野球のJABA京都大会が始まり、日本生命のプロ注目捕手・石伊雄太選手がホームランなど3安打2打点の大活躍を見せ、視察した9球団のスカウトに大きなアピールをした。
大学時に指名漏れ
日本生命の石伊雄太捕手はこの日に7番捕手で出場すると、2-1で迎えた4回2アウトランナーなしの場面で、ストレートを捉えてレフトスタンドに放り込むと、6回1アウト2塁の場面では左中間にタイムリー2ベースヒットを放ち、3安打2打点の活躍を見せた。「打った瞬間。この冬に振り込みをしてきた。キャンプでも、とにかく強く大きく振るというのをやってきて、それが試合で出てきたと思う」とホームランについて話した。
また、大学時代から注目される肩でも、二塁送球1.8秒台の方を見せた。石伊選手は近大工学部時代に素晴らしい肩と打撃が評価され、侍ジャパン大学代表の候補にも入った。しかし、2022年は松尾汐恩選手(横浜DeNAドラフト1位)など高校生捕手の指名が多く、石伊選手や名城大の野口泰司捕手といった大学トップクラス捕手と評価される選手の指名漏れが相次ぎ、社会人野球へと進んでいた。
この日は9球団のスカウトが視察に訪れたが、
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「大学時代と比べても力強さがついてきている。アマ球界の中でトップクラスの捕手」
巨人・岸スカウト:「元々、守備は能力があったが、打撃面もすごくよくなったきた。体に力が出てきた」
と話し、大学時代よりも特に打撃面で成長をしていると評価した。
大学時代でも指名があれるならば4位以上と評価していたが、捕手の補強に課題のある球団は2位以内で指名をしてくる可能性はかなり高いのではないかと思う。巨人の大城捕手や中日の木下捕手くらいの活躍は期待して良い。
石伊選手は一昨年に指名漏れとなったことに、「応援してくださった方々に恩返しがしたいです」と話し、「こう言う大会でどんどん結果を残して、少しでも近づいていけたら」とプロへの思いを語った。


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