福岡大大濠の柴田獅子投手がリリーフ登板で好投すると、高校通算19本塁打となるホームランで同点に追いつき流れを持ってきた。
「抜けている」
この日は146キロ右腕の平川絢翔投手が先発したものの、初回に飯塚高校に2点を先制された。劣勢となる中で一塁で出場していた柴田獅子選手が2回途中から登板する。「肩の準備はあまりしていませんでした。そこは気持ちでカバーしました」と話した。
準備不足の影響もあり、ストレートも本来の球ではなかったが、スライダーとカーブを低めに集めて抑えると徐々にストレートも球速がではじめ、最速は147キロを記録した。それでもシュート回転をしたり、抜ける球も多かったが7回まで粘りきり、5回1/3を投げて1安打無失点に抑えた。
また1-2で迎えた4回には4番打者として流れを持ってきた。飯塚の肥後投手の高めの球を強引に振り抜くと、打球はライトスタンドに運ばれた。「先っぽだったので入るとは思わなかった」と途中まで全力で走ったが、ホームランとわかるとナインを励ましながら一周した。
この日は北海道日本ハム、千葉ロッテ、横浜DeNA、広島、中日など複数球団のスカウトが視察し、千葉ロッテは3人態勢で視察した。
千葉ロッテ・榎アマスカウトディレクター:「準備不足でこれだけ投げられる。ベース上での球の強さがある。センスありますね」
横浜DeNA・篠原スカウト:「春先から状態が上がってきている。投手としての完成度が高く、高校生では抜けています。サイズや出力も魅力です。打撃もいいものを見させてもらいました」
中日・三瀬スカウト:「打撃センスも素晴らしいですし、二刀流の可能性を秘めたスケールの大きさを感じます」
この日は本調子ではなかったものの、良い意味で体のサイズを感じさせないような躍動感と一体性を感じるフォームだった。調整をしっかりとしてた時のストレートを確認したい。




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