4月3日から5日にかけて奈良県内で行われた侍ジャパンU-18日本代表候補選手強化合宿に、北海道の高校から唯一参加した札幌日本高校の窪田洋祐投手(3年)が、触れ合った同世代のトップクラスの選手達との交流による貴重な経験と、プロへの意識について語った。
U18代表候補合宿で意識改革!全国レベルを肌で感じる
昨秋の北海道大会で最速145キロを記録し、プロからも注目を集める窪田洋祐投手にとって、今回のU-18日本代表候補強化合宿は、自身の意識を大きく変える3日間となった。
宿舎では、選抜甲子園準優勝の智弁和歌山のエース・渡辺颯人投手と相部屋となり、また大阪桐蔭高校のメンバーとも交流する中で、彼らが常に、「その先」を見据えていると感じたという。「彼らはU18に選ばれることや甲子園でプレーすることが前提のように話していた。甲子園で優勝争いできるのは、そういうマインドだから。まだ自分はそこまでいけていない」と、全国トップレベルの意識の高さに刺激を受けたことを話した。
紅白戦で145キロ計測!変化球も磨き打撃でもアピール
合宿中の紅白戦では、2イニングに登板し、最速145キロを計測。2安打無失点と安定した投球を披露した。昨夏の甲子園では「4番センター」として出場したが、初戦で対戦したのは優勝を果たした京都国際で、相手先発のプロ注目の中崎琉生投手の前に4打数ノーヒットに抑えられた。投手も、エース左腕で3年生小熊梓龍投手と同学年の2年の右腕・島田柊聖投手が登板し、島田投手は142キロを記録していたが、窪田選手は登板はできなかった。
昨秋の北海道大会では4強入りを果たすもセンバツ出場は逃した。そしてその直後から、勝てる投手を目指して球速だけでなく変化球の精度を磨いてきた。合宿では、全国トップレベルの打者相手にカットボールで併殺打を奪うなど、その成果を発揮した。さらに、合宿最終日にはフリー打撃で柵越えを放ち、U18日本代表の小倉全由監督から「パンチがある」と声をかけられ、「認識してもらえたかな」と笑顔を見せた。
目指すは“二刀流”!プロ入りへの意識高まる
元々投手として札幌日大に入学した窪田選手だが、森本監督からは野手としての適性も見出されており、「今はどちらも極めていきたい」と話す。そして、合宿で同学年のトップクラスと交流したことで、「二刀流でのプロ入り」も視野に入れるようになったという。
春から夏にかけて、他校のマークは非常に強いものとなるだろう。それでも、侍ジャパンU18日本代表候補という肩書を背負う中で結果を残すことの重要性を強く感じており、「そう言われる中で成績を残すことに意味がある」と話す。
夏の大会で2年連続の甲子園出場を目指すが、侍ジャパンU18代表には、二刀流の選手が多く選ばれることもあり、窪田選手も夏の成績次第で選ばれるチャンスは大きいと思う。その2つでアピールを続け、プロ入りを決断するかどうかが注目される存在になりそうだ。
窪田洋祐選手 プロフィール
- 氏名: 窪田 洋祐(くぼた ようすけ)
- 所属: 札幌日本大学高等学校 3年
- ポジション: 投手、外野手
- 投打: 右投右打
- 最速: 145キロ
- 特徴: 最速145キロのストレートと、キレのある変化球が武器。昨夏は4番・中堅手として甲子園に出場。打撃センスも高く、パンチ力も魅力。U18日本代表候補にも選出されるなど、将来が期待される二刀流プレーヤー。


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