センバツ大会に出場した東洋大姫路が、春季兵庫大会の初戦となる2回戦で三木高校と対戦し、4-1で勝利を収めた。この試合で、エースの阪下漣投手が不在の中、背番号1を背負った木下鷹大投手(3年)が13奪三振完投勝利を挙げた。
背番号「1」を背負い圧巻の13奪三振完投!最速147キロ右腕
東洋大姫路高校の木下鷹大投手が、春季県大会の初戦で先発マウンドを任されると、9回128球で投げて7安打1失点。三振を13個奪う力投で完投勝利を飾った。力強いストレートを武器に三振の山を築きいたが、「真っすぐが高めにいくことがあった。それでヒットにされることがあったので、次は芯をとらえられないように、低め低めで変化球も使いつつやっていきたい」と話した。
チームでは183cmの大型右腕で最速147キロの速球を投げる阪下漣投手がエースとして、プロからも注目される存在だった。しかし、センバツでは初戦の壱岐高校戦で先発したものの、右ひじの故障により本来の投球ができずに1回で降板すると、木下投手が登板し8回を無失点に抑えて勝利に導いた。阪下投手に負けない力強い投球を見せ、センバツでは147キロを記録すると、侍ジャパンU18日本代表候補にも選ばれている。8回無失点と好投を見せ、その実力を全国の舞台でも示している。
右肘靭帯損傷と診断されている阪下投手について岡田監督は、「リハビリは順調に来ている。6月になってどうか」と話し、夏に向けてリハビリに励んでいる状況であることを明らかにした。絶対的なエースが不在の中、木下投手は今大会で背番号1を任さて、「阪下以外、つけたことがない1」と、背番号1への特別な思いを口にする。そして、エースへの思いを胸に、「阪下のように絶対に抑えて、決勝まで行きたい」と、先輩である阪下投手を目標に、チームを勝利に導く決意を示した。
岡田監督も木下投手の能力を高く評価している。「ボールは良いけど、追い込んでからの勝負勘や経験値が阪下と違う。1個1個のパーツはいい。それをどう組み合わせていくかが大事」と話し、投手としての経験値にまだ課題があるとしながらも、これから経験をさせることで、今後の更なる成長に期待を寄せている。
阪下投手の復帰も気になるが、木下投手の成長も楽しみで、夏に向けた戦いに注目したい。
木下鷹大投手 プロフィール
- 氏名: 木下 鷹大(きのした たかひろ)
- 所属: 東洋大姫路高校 3年
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 172cm81kg
- 最速: 147キロ
- 特徴: 最速147キロのストレートが武器の右腕。U-18日本代表候補にも選ばれた才能を持つ。今春センバツではリリーフで好投。エース不在の中、背番号1を背負いチームを牽引する。


コメント