東都大学野球2部春季リーグ戦は第4週が行われ、立正大学が東京農業大学に6-1で快勝し、連勝で勝ち点2を獲得、上位4チームが勝ち点2で並ぶ大混戦となった。立正大は1回戦に続き2ケタ安打の猛攻で相手投手を打ち崩したが、横浜高校でその打撃にプロも注目した捕手、椎木卿五選手(1年)が、大学通算2本目となる場外ホームランを放った。
1年生が驚愕の場外弾、勝ち点獲得に貢献
立正大学がリードを広げて迎えた7回、1年生の椎木卿五選手が打席に立つと、カウント1ボールからの2球目の内角ストレートをフルスイングし、打球はレフトスタンドを遥かに越え、場外へと消えていった。球場が騒然となったこの一打がダメ押しとなる6点目となり、立正大学の勝利を決定的にした。この一打について、椎木選手は「感触がよかった」と語った。
椎木選手は昨年、全国屈指の強豪・横浜高校で主将を務め、通算16本塁打を記録し、プロもその打撃に注目した。立正大に進学すると、4月29日の専修大戦で大学初となるホームランを放っており、この日のホームランが早くも2本目となった。大学に入ってからもその長打力を見せつけている椎木卿五選手だが、決して慢心はない。「先輩方が点数を取ってくれたなかでの本塁打。プレッシャーのないなかで打てただけ」と、強打のチームの中で先輩たちの打撃の勢いに乗って打てた本塁打だと謙虚に語った。
目指すのは強打の捕手
また、捕手としての自身の目標については、「守れる捕手のなかで打てる捕手を目指したい」と話す。椎木選手は開幕から3カード目までは代打やDHとして出場をしていたが、4月28日からの東農大とのカードで2戦目からマスクをかぶっている。まず守備が第一であり、その上で打撃もレベルアップさせて打てる捕手を目指し、日々、経験を積んでいる。
混戦2部リーグ、優勝そして1部昇格へ望み繋ぐ
東京農業大学に連勝した立正大は勝ち点2となり、、2021年春以来となる1部昇格へ望みをつないだ。東都2部リーグはこれで立正大、拓殖大、専修大、東農大が勝ち点4で並び、駒澤大も勝ち点1ながら拓殖大と1勝1敗のままで勝点を積み上げる可能性がある。
立正大はその駒澤大と最終週に対戦することが決まっており、優勝をかけた戦いとなる。今週の2連勝、2戦連続2桁安打の打撃の勢いを維持して駒澤大戦に臨むことができれば、2部リーグ制覇、そして1部2部入れ替え戦へと良い流れで戦っていけるかもしれない。その時に椎木選手の攻守の活躍が欠かせない。
椎木卿五捕手 プロフィール
- 氏名: 椎木 卿五(しいぎ きょうご)
- 所属: 立正大学 1年
- 経歴: 横浜高等学校(主将、高校通算16本塁打)- 立正大学(大学通算2本塁打)
- 投打: 右投右打
- ポジション: 捕手
- 特徴: 横浜高校出身のルーキー捕手。高校通算16本塁打。大学で早くも2本塁打、場外弾も記録した大型スラッガー。守備第一の意識を持ち、攻守兼備の捕手を目指す。立正大の勝ち点獲得に貢献。

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