全国高校野球選手権神奈川大会は3回戦が行われ、2年連続の夏の甲子園出場を目指す東海大相模が高浜に11-0で5回コールド勝ちした。この試合で、コンディション不良のため戦列を離れていたプロ注目のエース・福田拓翔投手(3年)が5回にリリーフ登板。約2か月ぶりとなる公式戦のマウンドで1イニングを三者凡退に抑え、視察したDeNAなど6球団のスカウトに順調な回復ぶりをアピールした。
「持ってるものを全力で」12球で三者凡退
背番号1の福田拓翔投手が、満を持してマウンドへ上がった。11-0と大量リードで迎えた5回、「自分の持ってるものを全力で出し切ろうと思って登板しました」と、力強い投球を披露。最速は142キロを計測し、捕邪飛、左飛、そして最後は空振り三振と、わずか12球で打者3人を完璧に抑え、試合を締めくくった。
昨年の夏から甲子園にかけて、150キロのストレートを投げるなど、来年のドラフトが非常に期待できる投球を見せていた。しかしこの春はコンディション不良のため、関東大会などで登板をしたものの、前年のような球威は見られずに心配されていた。夏までに復帰を目指すとしていたが、不安の残るものだった。
しかし、この日は腕も強く振れていてストレートにも力があった。復活を感じさせるのに十分な投球だったと思う。この日は横浜DeNAなど6球団のスカウトが視察し、その投球に注目していた。
普通にゆけば、プロ志望をすれば今年の高校生右腕で、健大高崎の石垣元気投手や、大阪桐蔭の森陽樹投手などとともに注目される投手でであることは間違いなかった。この夏にどこまで投げられるようになり、そして進路をどのように判断するのかが注目される。
主軸・金本貫汰選手も復帰、連覇へ役者揃う
この日は、同じくコンディション不良で離脱していた主軸の金本貫汰一塁手(3年)も代打で復帰。まだ感覚が掴めていないのか、やや当てるようなスイングをしながらも三振に倒れ、金本選手らしいスイングは見られなかったが、それでも約2か月ぶりに公式戦の打席に立った。投打の柱が戻り、夏の連覇へ向けて役者が揃ってきた。
福田拓翔投手 プロフィール
- 氏名:福田 拓翔(ふくだ たくと)
- 所属:東海大学付属相模高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:プロ注目の右腕。2025年夏の神奈川大会3回戦で、コンディション不良から約2か月ぶりに復帰登板し、1回を無安打無失点に抑える。DeNAなど6球団のスカウトが視察。



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