全国高校野球選手権埼玉大会は、夏連覇を目指した花咲徳栄が昌平に延長10回タイブレークの末、1-5でサヨナラ負けし、プロ注目の二刀流で「3番・中堅」で出場した田島蓮夢選手の夏が終わった。試合後、今後の進路について「プロへの希望はある」と語った。
昨夏決勝の再戦、延長タイブレークの末に散る
昨夏の決勝と同じカードとなった強豪同士の対決は、壮絶な死闘となった。しかし、最後は延長10回タイブレークの末にサヨナラ満塁本塁打を浴び、花咲徳栄の夏は4回戦で幕を閉じた。プロ注目の強打者、昌平の櫻井ユウヤ選手と花咲徳栄の田島蓮夢選手が登場するとあって、ネット裏にはNPBスカウトが大挙して訪れていたが、この日の田島選手は4打数ノーヒットに終わり、悔しい結果となった。
3打席で走者がいる場面で打席に立ったが一本が出ず。「チームに徹するバッティングを意識していたが結局できなかった」と、言葉を絞り出した。8回無死一塁で放った強烈なライナーも、相手の好守に阻まれ併殺打。これが最後の打席となった。「去年に続きもう一度甲子園に行くと決めていたので凄く悔しい」と、その胸中を明かした。
進路は「プロへの希望はある」岩井監督と相談へ
試合後、注目の進路について問われた田島選手は、「プロへの希望はある。岩井先生と話し合って決めたい」と、岩井隆監督と相談の上で最終的な決断を下す考えを示した。
花咲徳栄は2015年から2022年まで、2020年ソフトバンクドラフト1位の井上朋也選手など8年連続でドラフト会議で指名されていた。2023年に指名がなく、連続指名記録は途絶えたが、2024年には石塚裕惺選手が巨人のドラフト1位で指名されると、上原堆我投手もオリックスの育成ドラフト3位で指名されている。
今年は田島投手などが石塚選手などからバトンを受け継ぎ戦ってきたが、昨秋は3回戦、今春は準々決勝で浦和学院に敗れ、そして夏も4回戦で敗退と力を出すことができなかった。
田島投手も素晴らしい選手ではあるが、今年のドラフト指名があるかどうかはギリギリの所にいると思う。それでも花咲徳栄の選手は今年のドラフト1位候補の堀越啓太投手のように、持っているポテンシャルが大きく、そのポテンシャルを評価している球団が指名する可能性もあるし、大学などでドラフト1位級の選手になっていく可能性もあると思う。まずは進路の決断を待ちたい。
田島蓮夢選手 プロフィール
- 氏名:田島 蓮夢(たじま はずむ)
- 所属:花咲徳栄高校(3年)
- ポジション:投手、外野手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:プロ注目の投打二刀流。2025年夏の埼玉大会4回戦で敗退。卒業後の進路については「プロへの希望はある」と語る。




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