全国高校野球選手権大会の甲子園練習では、開幕戦に出場することが決定した創成館が登場し、最速149キロ右腕・森下翔太投手(3年)は、「夢の甲子園に立ってみて、実感が湧きました」と、聖地のマウンドで目を輝かせた。
阪神主砲と同姓同名、149キロ右腕が甲子園に立つ
阪神が夏のロードへと旅立った甲子園に、長崎からもう一人の「森下翔太」が立った。身長170cmと阪神のの森下選手(182cm)より小柄ながら、躍動感あふれるフォームから投げ込むストレートは最速149キロを誇る。「体が小さい分、大きく使って投げるイメージ」と、軸足のかかとを上げて伸び上がるように投げるフォームで、打者を圧倒する。
その名前を意識し始めたのは小学6年生の時。テレビ越しに見た東海大相模の中軸として聖地で躍動する先輩の姿に、「自分も甲子園でプレーしたい」と憧れを抱いたという。特定の球団のファンではないが、「寮のテレビで阪神の試合は見ます」と、その存在は自然と気になる。「いつかプロ野球選手になって対戦したいです」と、同姓同名対決という大きな夢を語った。
昨秋ベンチ外からエースへ、急成長の夏
昨秋までは最速135キロで、ベンチ入り経験もなかった。しかし、地道な走り込みと筋力トレーニングでひと冬を越えると、その才能が一気に開花。ストレートは14キロもアップし、エースとしてチームを3年連続の聖地へと導いた。長崎大会では全5試合に先発し、準決勝では完封。決勝では延長11回途中まで168球を投げる熱投を見せた。
史上初のナイター開幕戦という大役にも、「早く試合がしたい気持ちもあったので、ワクワクしています」と物怖じしない。同校の甲子園での最高成績は2018年センバツのベスト8。「自分の投球をして、先輩たちの結果を超えたい」。頂点を目指す快投で、その名を全国に轟かせる。
森下翔太投手 プロフィール
- 氏名:森下 翔太(もりした しょうた)
- 生年月日:2007年7月18日
- 出身地:熊本県
- 経歴:西合志南野球クラブ(西合志南小2年) – 熊本西リトルシニア(西合志南中) – 創成館高校(3年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:170cm・68kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速149キロを誇る右腕。阪神タイガースの森下翔太選手と同姓同名。2025年夏の長崎大会決勝で11回途中まで168球を投げる熱投を見せ、チームを3連覇に導いた。昨秋はベンチ外だったが、冬のトレーニングで急成長。好きな言葉は「下克上」。50メートル走6秒1、遠投100メートル。





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