今秋ドラフトの超目玉、健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気投手には、連日のように面談が続いている。27日には阪神、ロッテと面談を行い、更に、メジャーの名門・ヤンキースが獲得に強い意欲を示していることがわかった。
阪神・ロッテとも面談、NPB10球団と接触完了
石垣元気投手は27日に、阪神、千葉ロッテの2球団と面談を行った。阪神の吉野誠スカウトとの面談後には「優勝した時もテレビで見ていたので強いチームのイメージ」と語り、甲子園のマウンドについても「トップを争うくらい投げやすい」と好印象を口にした。
また、千葉ロッテとの面談については、「野球のことも話しましたが、プライベートのことが多かったですね。どんな性格で、どんなキャラクターなのか。自分はやると決めたことは最後までやり遂げられる性格だと思っています」と話したが、チーム内で高卒2年目の木村優人投手の活躍について、「木村投手が完封した動画を見て、これだけのボールが投げられるんだ。凄いって思いました」と、高校卒の投手が早い段階で1軍で躍動する姿を見て、好印象を抱いている。
これで巨人、東京ヤクルト、オリックスなどNPB10球団との面談を終えた。進路については、まずは国内のプロ野球に進むと話しており、まずは獲得を臨む球団との面談を続けていく。
ヤンキースも参戦、MLB10球団以上が熱視線
しかし、この日は、面談を既に行っているフィリーズ、そして日本市場に強いドジャースなどが石垣投手の獲得の意志を示しているが、新たに名門ヤンキースも獲得交渉に意欲を示していることが明らかになった。U18ワールドカップでの圧巻の投球が、石垣元気の評価を世界レベルに押し上げたており、メジャー球団は、NPBの契約金上限を大幅に上回る最大250万ドル(約3億7000万円)規模の好条件に獲得を目指している。
石垣投手は「本当にうれしいこと。もっと頑張っていかないといけない気持ちになる」と表情を引き締めたが、まずは日本のプロ野球で活躍し、山本由伸投手や佐々木朗希投手のように、近い将来にメジャーで投げるという道を歩んでいく。
阪神、千葉ロッテは
阪神は、今年主砲として大きく開花した佐藤輝選手が、メジャー挑戦を明らかにしている他、森下選手もその意思があると聞く。そのため、今年は後継者として創価大の立石正広選手など大学生スラッガーの獲得を目指している。
しかし、投手でも才木投手がやはりメジャーに行く可能性が高く、エースを育てていく必要もある。最終的に藤川監督がチーム全体の状況を分析し、1位指名選手を選択することになるが、次期エース候補として石垣選手を選択する可能性も十分にある。
また、千葉ロッテは高卒2年目の木村投手の他、同じく高卒2年目の早坂響投手、高卒3年目の田中晴也投手など若手が育っている。そして何より、佐々木朗希投手を大切に育てて短い期間でメジャーに送り出すなど、その育成力は安心できる材料だろう。
しかし、チームでは若手の右投手の台頭で需要としてはやや低くなりそうで、今季、チームは低迷し吉井監督の交代の可能性が高いが、次期監督候補と言われているサブロー2軍監督が1軍監督となれば、野手の強化に向かう可能性もある。
石垣 元気 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 所属:健康福祉大学高崎高校 3年
- 出身:北海道登別市
- ポジション:投手
- 投打:右投両打
- 身長・体重:180cm・78kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速158キロ。U-18 W杯で日本の守護神として準優勝に貢献。2024年選抜高校野球大会優勝。4季連続甲子園出場。




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