近大プロ注目カルテットが最終戦で大暴れ、阪上が満塁弾に佐藤輝級の評価も

関西学生リーグでは、近畿大学がリーグ最終戦を白星で締め、逆転優勝へ望みをつないだ。プロ志望届を提出している注目の4選手がそろって躍動。4番の阪上翔也外野手が人生初という満塁本塁打を放てば、勝田成内野手、野間翔一郎外野手も安打を記録、野口練投手も2回4奪三振無失点と好投。ドラフト前最後の公式戦で、4人がそろって最高のパフォーマンスを見せた。

4番・阪上が有言実行の満塁弾、佐藤輝級の評価も

主砲の一振りが、試合を決めた。3-1で迎えた6回、4番の阪上翔也選手が右翼ポール際に人生初となる満塁本塁打を叩き込んだ。「リーグ戦最後の打席でホームラン打ってくるとベンチで言っていて、有言実行できたので良かったです」と、まさに狙い通りの一発だった。

その打球の強さ、角度に、光元一洋監督はOBで今季セ・リーグ本塁打王に輝いた佐藤輝明選手を引き合いに出し、「ここ1カ月くらいのフリーバッティングは佐藤に匹敵するくらい」とその成長を絶賛。阪上選手自身も「伸びている手応えはあります」と、ドラフトへ向けて確かな自信をのぞかせた。

勝田は走攻守で躍動、野口も4K締め

他のプロ注目選手も負けてはいない。2番の勝田成選手は、1安打2四球で3得点を記録し、盗塁も決めるなど持ち味の俊足を発揮。軽快な二塁守備でもチームを支え、「春も秋もエラーなしで終われたので、そこは成長できた部分かなと思います」と、1年間の成長を実感した。野間翔一郎選手も2度の出塁でチャンスメイクし、投手では野口練投手が8回から登板、2回を1安打4奪三振無失点と完璧なリリーフで試合を締めくくった。

ドラフトへ「あとは祈るのみ」

リーグ戦全日程を終え、あとは運命の日を待つだけとなったプロ注目カルテット。阪上選手が「4年間全部やりきったと思っている。あとは呼ばれるのを待つだけ」と語れば、勝田選手も「やることはやった。あとは祈るのみです」ときっぱり。逆転優勝の吉報と共に、自らの名前が呼ばれることを信じている。

侍ジャパン大学代表で2年連続で選出された勝田選手は安打を量産できる二塁手として、今年の大学代表選考合宿で、素晴らしいアピールを見せ、更に成長をしている阪上選手は、走攻守三拍子そろったスラッガーで佐藤輝選手のような選手として、野間選手は50m5秒のスピードと、まだ最後まで伸び切っていないスラッガーとしての能力を持つ選手として、野口選手は技巧派左腕としての特徴を全て持った投手として、それぞれが注目されている。

ドラフト会議では4人がそろって笑顔となるか注目したい。