明治神宮大会の北海道地区代表決定戦が行われ、東農大北海道オホーツクが札幌大を3-1で下し、2年ぶり6度目となる本大会出場を決めた。プロ志望届を提出しているエース右腕・神宮僚介投手(4年=桐生第一)が7回11奪三振1失点の快投でチームを牽引。ドラフト会議を前に、全国の舞台への切符を掴み取った。
エースの快投で神宮一番乗り
全国の舞台へ、エースがチームを導いた。大事な代表決定戦のマウンドに上がった神宮僚介投手は、初回に自己最速を1キロ更新する148キロを記録し、三者三振の圧巻の立ち上がりを見せる。2巡目以降は得意の大きな曲がりのスライダーで翻弄し、7イニングを投げて8安打11奪三振1失点と。札幌大打線を1失点に抑えた。
打線も初回に相手のミスで2点を先制すると、3回にも追加点を挙げるなど、投打がかみ合った試合展開で3−1で勝利。神宮投手の後を受けた1年生の佐藤凌投手も2回を無失点に抑え、見事な継投で2年ぶりの神宮大会出場を決めた。
チームへの恩返しとドラフトへ、全国の舞台で最後のアピール
神宮投手は147キロの速球を投げ、東農大北海道のエース候補として期待をされていたものの、肘を故障により昨年7月にトミー・ジョン手術を受けた。1年のリハビリを行い、この秋季リーグ戦で復帰をし、この日は手術後最長の7イニング112球を投げた。
「勝てば全国がきまる大事な所で先発を任され、チームのために腕を振った」と話し、最後にチームに大きな恩を返した。
また、プロ志望届を提出済みの神宮投手にとって、この勝利は大きな意味を持つ。この日は巨人、北海道日本ハムの2球団のスカウトが視察し、スカウト陣へアピールする事ができた。
明治神宮大会はドラフト会議後となるが、全国大会で有終の美を飾ってプロへ、神宮大会がドラフト指名を受けての凱旋登板となるか注目される。
神宮 僚介 プロフィール
- 氏名:神宮 僚介(じんぐう りょうすけ)
- 所属:東京農業大学北海道オホーツク 4年
- 出身:桐生第一高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。プロ志望届を提出済み。明治神宮大会北海道地区代表決定戦で7回11奪三振1失点の好投を見せ、チームを2年ぶりの本大会出場に導いた。


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