ヤクルトは20日、都内の球団事務所でスカウト会議を開き、10月23日のドラフト会議へ向けた指名候補を75人に絞り込んだ。今オフにメジャー挑戦する村上宗隆選手の後継者として、1位指名の最有力候補としている、アマチュアNo.1スラッガーの創価大学の立石正広内野手(21)や、競合が確実視される中、池山隆寛新監督が自らくじを引き当てる大役を担う。また、米スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手もリスト入りしていることが明かされた。
ポスト村上へ「ブンブン丸2世」を熱望
東京ヤクルトは例年、ドラフト会議直前に3日間続けてのスカウト会議を行うが、今年もまずその1日目の会議が行われ、まずはスカウト陣のみでドラフト指名候補を75人に絞り込んだ。
5年ぶりの最下位からの再建を託された池山新監督は、就任会見でドラフトでの「ホームランを打てる打者」の獲得を熱望しており、主砲・村上選手が抜ける穴となる右の長距離砲は最大の補強ポイントで、その筆頭候補として名前が挙がっているのが、創価大学の立石正広選手となる。
橿渕聡スカウトグループデスクはこの日の会議後に、「将来クリーンアップを打てる可能性のある選手」と立石選手を高く評価した。広島が1位指名を公表しているが、指名すれば競合となる。球団幹部は「クジは池山監督に引いてもらうのがいい」と話し、臨戦ムードも見せた。
佐々木麟太郎もリスト入り、動向を注視
また、今年から指名対象となった米スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手も、「まだ動向が読めないが、リストには入ってます。」75人の指名候補リストに入っていることが明かされた。
来年7月のMLBドラフトの対象選手でもあるため、その動向は不透明だ。橿渕スカウトグループデスクは「NPBがドラフト前にスカウトして、メジャーのドラフト前に決めてくれる可能性があるのかどうか。そういうのも含めないと話し合いができない。指名したのに一つポコッと空いちゃうのも痛い」と話し、まずはその点をNPBにも確認し、2日目以降の会議で話し合いをするとした。
最終決定はドラフト前日
東京ヤクルトは21、22日にもスカウト会議を開き、池山新監督も交えて最終的な1位指名を決定する方針。「傾向的に今年は大学生が人数が多い。そういうところが中心になっていくのかな」と橿渕スカウトが語るように、青山学院大の小田康一郎選手など即戦力選手を中心にリストアップをするが、「来年だけじゃなく、中期、長期も見ながらベストな選手を選択しようという話をした」と、中狂気的な視点も踏まえて指名選手を決めていくとした。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位最有力候補。広島が1位指名を公表。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。大学日本代表で4番も務めた。
佐々木 麟太郎 プロフィール
- 氏名:佐々木 麟太郎(ささき りんたろう)
- 所属:スタンフォード大学
- 出身:花巻東高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:高校通算140本塁打。プロ志望届を提出せず米スタンフォード大に進学。今秋のNPBドラフト、来夏のMLBドラフトの指名対象選手。









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