千葉ロッテからドラフト5位指名を受けた日本通運の冨士隼斗投手(23)が31日、東京都千代田区の同社本社で指名あいさつを受けた。最速155キロを誇る即戦力右腕は、西武に育成1位で指名された弟・大和投手(19)との1軍での兄弟対決を熱望。担当スカウトからは「先発の柱、将来的には沢村賞」と大きな期待が寄せられた。
1軍での「兄弟対決」誓う
ドラフトから約1週間、榎康弘アマスカウトディレクターらからサブロー監督のサインボールなどを受け取った冨士隼斗投手は、「実感が湧いてきた。早く1軍で投げてみたい」と抱負を語った。今ドラフトでは、実弟の冨士大和投手が西武から育成1位指名。ドラフト後には「早く1軍の舞台で戦えるように」と兄弟で誓い合ったといい、「ストレートの平均球速では負けたくない」と、兄の意地を見せた。右腕と左腕の兄弟対決が実現すれば、球史でも異例のマッチアップとなる。
大学時代の指名漏れをバネに成長
平成国際大学時代に最速155キロを計測し、大学日本代表候補にも選ばれながら、ドラフトでは指名漏れを経験。その悔しさを胸に、社会人野球では制球力に磨きをかけ、スライダーやフォークなど変化球の精度も向上させた。その成長が、2度目の挑戦での指名に繋がった。
ZOZOマリンは“吉兆”の地、スカウトも「先発の柱に」と期待
千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムは、冨士投手のキャリアにおいても重要な場所だ。今夏の都市対抗南関東予選では、同球場でテイ・エステック戦に登板し、1安打完封勝利を挙げている。「初めて千葉マリンに入って、すごく投げやすかった」と、すでに来季の本拠地との好相性も感じている。
担当スカウトも、その将来性に大きな期待を寄せた。
千葉ロッテ・有吉優樹スカウト:「似合っていた。ストレートの出力の高さとスタミナ。先発の柱になってほしい。将来的には沢村賞も」
高出力で先発して7回くらいまで150キロ前後の球を投げ続けることができる。ただし特に立ち上がりにストレートが高めに浮いて狙われることが多い。イニングが進んでいくと変化球とコンビネーションを使って抑えることができるようになるので、プロでは立ち上がりから試合を支配できるようにすること、それができれば右の先発で勝ち頭となる可能性がある。
冨士 隼斗 プロフィール
- 氏名:冨士 隼斗(ふじ はやと)
- 所属:日本通運
- 出身:平成国際大学
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト5位(ロッテ)。最速155キロの即戦力右腕。大学時代に指名漏れを経験し社会人で制球力に磨きをかけた。弟は西武育成1位の冨士大和投手。


httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/01/kiji/20251101s00001173013000c.html
httpss://www.sanspo.com/article/20251031-74BZKBKC6VLK5PC2VBIHP7OIFA/






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