福岡ソフトバンクの城島健司CBOが4日(日本時間5日)、米カリフォルニア州のスタンフォード大学を訪問し、ドラフト1位で指名した佐々木麟太郎内野手(20)に指名あいさつを行った。王貞治球団会長と自身のサインが入った当たりくじを手渡し、球団の熱意を直接伝えた。佐々木選手は大学を通じて感謝のコメントを発表し、改めて来季も大学でプレーに集中する意向を示した。
城島CBO「すごく前向きないい子」、進路は来年7月以降
ドラフト会議でのサプライズ指名から約2週間。城島CBOが自ら海を渡り、未来の大砲候補・佐々木麟太郎選手と対面した。10月28日には母校・花巻東で父・洋監督にあいさつを済ませており、今回は佐々木選手本人への訪問となった。
城島CBOは「今回は指名したというあいさつだけです。スタンフォード大への敬意というか、彼はここの選手ですから」と、NCAAの規約に配慮し、大学生活を中心に会話したことを明かした。佐々木選手の印象については、「英語も勉強しながら、学業もしっかりして野球もやらないといけない。そういう大変さを前向きに捉えていた。凄く前向きな、いい子だなと思いました」と、その人間性にも触れた。
球団は、佐々木選手が来年7月のMLBドラフトでも指名される可能性があることを承知の上で指名に踏み切った。城島CBOは「ドラフト1位で来てくれない可能性がある選手を、というのは僕らのメッセージであり、彼の評価」とその意図を説明。「どちらを選ぶかは、彼の意思を尊重したい。どこに行っても彼が大活躍してくれるというのが球団の望み」と、最終的な決断を本人に委ねる姿勢を示した。
麟太郎「大変名誉なこと。今は大学に集中」
指名あいさつを受けた佐々木選手は、大学を通じてドラフト後初となるコメントを発表。「今回、ソフトバンクホークスに指名していただいたことについては、大変名誉なことと思っています。また、私に対して興味を抱いていただいた全球団に対しても心から感謝を申し上げます」と、感謝を述べた。
注目の進路については、「プロの世界で活躍することは、私の夢であります」としながらも、「そのためにも今はスタンフォード大学の授業と来年のシーズンに全力で集中をしています。良い将来となるよう引き続き全力で頑張っていきます」とコメント。来季もスタンフォード大学でプレーする意向を改めて示し、最終的な進路決断は来年7月以降になる見通しだ。
佐々木 麟太郎 プロフィール
- 氏名:佐々木 麟太郎(ささき りんたろう)
- 所属:スタンフォード大学 2年
- 出身:花巻東高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:184cm・120kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(ソフトバンク)。DeNAと競合。高校通算140本塁打。来季もスタンフォード大でプレーし、進路は2026年7月のMLBドラフト後に決断する方針。












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